【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は小幅に続伸して始まった。始値は前日比27円07銭高の3万9260円78銭。
前日の欧州株市場では独DAXが小幅ながら続伸し最高値を更新したものの、その他の主要国の株価指数は総じて軟調な値動きが目立った。米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも安く引けており、欧米株市場が上昇一服となったことを受け、東京株式市場でも目先利益確定の動きを誘発しやすいタイミングにある。
ただ、米国株市場では半導体主力株が軒並み買われており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことで、これが追い風材料となって半導体関連への買い戻しが全体を支える形になっている。
取引開始前に総務省が発表した1月の全国消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で2.0%上昇した。上昇率は昨年12月から縮小した。QUICKがまとめた市場予想の中央値(1.8%)を上回ったが、株式相場では材料視する動きは限られている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、ファストリが株式分割考慮後の上場来高値を更新。日本製鉄が高い。日立造の上昇も目立つ。一方、楽天グループが売られている。資生堂とサッポロHDの下落が目立っている。
