【寄り付き概況】
29日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前日比272円50銭安の3万8935円53銭。
全般様子見ムードのなか、日経平均株価は続落してスタートした。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が小幅ながらいずれも軟調な値動きだった。日本時間今晩発表の1月の米PCEデフレーターの結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。
これを受けて東京株式市場でも主力株に買いが入れづらく、足もと持ち高調整の売りに押される展開を強いられている。日経平均は3万9000円大台攻防となりそうだが、押し目買いニーズも強く、売り一巡後は下げ渋るケースも考えられる。
経済産業省が寄り付き前に発表した1月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比7.5%低下した。QUICKがまとめた民間予想の中央値(7.3%低下)よりも下落率が大きかった。ダイハツ工業の認証不正による生産停止などが響いたとみられるが、現時点で株式相場への反応は限られている。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やリクルート、第一三共が下落している。一方、セブン&アイやHOYA、ホンダが上昇している。
