日経平均株価は3日ぶりに大幅反発。半導体関連株を中心に買いが入り、日経平均は一時3万9990円台まで上昇し、初の4万円乗せ目前に迫った。
前日の米株式市場では、NYダウが4日ぶりに反発したほか、ナスダック指数は21年11月以来、約2年3ヵ月ぶりに最高値を更新した。半導体関連などハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、この日の東京株式市場も日経平均は値を上げてスタート。
寄り付きは88円高だったが、その後、上昇幅を順調に切り上げ午後2時50分過ぎには一時824円高の3万9990円まで上昇し、初の4万円乗せにあと10円程度にまで迫った。結局、4万円乗せはお預けとなったが、終値で3日ぶりに最高値を更新した。
きょうの日経平均の上げ幅744円のうち、東エレクトロン、ファーストリテイリング、アドバンテスト、信越化学の4銘柄で約350円を占め、指数寄与度の大きい銘柄の上昇が相場を支えた。
■本日のポイント
1.日経平均は744円高と3日ぶり大幅高、4万円目前まで値を上げる
2.前日の米国市場でナスダック指数が2年3ヵ月ぶりに最高値を更新
3.半導体株中心に買われ、日経平均は一時3万9990円まで上昇する
4.東エレクやアドテスト、レーザーテク、ディスコなどが値を上げる
5.ソニーGや任天堂、トヨタ、三菱UFJなどにも買いが膨らむ
今週は、大幅高となった。FRBが注視している1月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表が2月29日にあり、これを前に米国株の様子見ムードが強まったことから、日経平均は木曜まで方向感が定まらず一進一退が続いた。ただ、3万9000円を割り込むと買いが入り、下値の堅さは強く意識された。上述の米指標はインフレ長期化に対する警戒を和らげる材料となり、結果を受けて米国ではナスダックが約2年3カ月ぶりに史上最高値を更新。
半導体株が刺激されて金曜3月1日には700円を超える上昇となり、週間でも上昇した。高値は3万9990円まであり、4万円に迫った。
日経平均は週間では5週続伸し、約812円の上昇。週足では5週連続で陽線を形成した。
来週は、堅調展開か。
国内はメジャーSQ週で、需給要因から相場がかく乱される場面があるかもしれない。ただ、今週、久々にナスダックが史上最高値を更新し、日経平均も高値更新基調が続いて4万円にも近づいた。
ここからさらに上昇するには、物色対象の広がりが重要との声が聞かれる。また、来週にはパウエルFRB議長の議会証言や雇用統計など重要イベントが多いことも様子見ムードを強める要因になると予想される。
長期金利が低下すれば半導体株が、上昇すればバリュー株に買いが入ることで、良好な地合いは継続する公算が大きいだろう。各種材料に一喜一憂しながらも弱材料には鈍感となり、上を試す流れが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
42805.61 ボリンジャー:+3σ(13週)
41514.93 ボリンジャー:+3σ(25日)
41297.58 ボリンジャー:+3σ(26週)
40412.27 ボリンジャー:+2σ(13週)
40185.92 ボリンジャー:+2σ(25日)
39910.82 ★日経平均株価1日終値
39309.49 6日移動平均線
39098.68 新値三本足陰転値
39042.69 均衡表転換線(日足)
38868.32 ボリンジャー:+2σ(26週)
38856.91 ボリンジャー:+1σ(25日)
38018.93 ボリンジャー:+1σ(13週)
37838.91 均衡表基準線(日足)
37527.90 25日移動平均線
36439.05 ボリンジャー:+1σ(26週)
36341.71 均衡表転換線(週足)
36198.89 ボリンジャー:-1σ(25日)
35625.59 13週移動平均線
35461.58 均衡表雲上限(日足)
35238.95 均衡表基準線(週足)
35005.35 75日移動平均線
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