31日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比136円22銭高の1万9642円76銭だった。
米国経済の強さが意識され30日の米国株が上昇し、為替は円安・ドル高が続いた。このため日本株には買いが優勢になった。
日経平均構成銘柄のうち8割近い170社の株価が上昇した。
為替が円安方向に振れたため、輸出関連株中心に幅広い業種で買いが優勢、銀行が買われたほか、鉄鋼株にも買いが回り全体相場を支えた。
中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7と、7月から0.3ポイント上昇し、市場予想を上回った。中国関連株としてJFEや神戸鋼などの鉄鋼株が買われた。コマツも上げた。
東証株価指数(TOPIX)は9.13ポイント高の1616.78と続伸。
東証1部の売買高概算は7億8095万株、売買代金概算は9407億7000万円。値上がり銘柄数は1194、値下がり銘柄数は684、変わらずは144銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、銀行業や鉄鋼、ガラス・土石製品、保険業が上昇率で上位。下落は海運業、石油・石炭製品など。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが買われ、任天堂、キーエンス、東京エレクトロンも堅調、富士フイルムは大幅高。
クラウディア、スターティアがストップ高に買われ、藤倉ゴム工業、ルックも物色人気だった。
半面、アステラス薬、KDDIが軟調で、KLabが下値模索、ダイフクも軟調。アイスタイル、ラクーン、アイロムグループ、ナブテスコも安い。
東証2部株価指数は前日比8.93ポイント安の6547.88ポイントと3日続落した。
値上がり銘柄数は244、値下がり銘柄数は149となった。
個別では、ヨネックス、象印マホービンが年初来安値を更新。
プレミアムウォーターホールディングス、リミックスポイント、青山財産ネットワークス、シャープ、ダイサンが売られた。
一方、富士通コンポーネントが一時ストップ高と値を飛ばした。まんだらけ、黒谷、コーセーアールイー、クロスプラス、情報企画など25銘柄は年初来高値を更新。ソマール、FDK、エンビプロ・ホールディングス、大興電子通信、ソリトンシステムズが買われた。
