7日の日経平均株価は3日続落し、終値は前日比492円07銭(1.23%)安の3万9598円71銭と、4営業日ぶりに節目の4万円を下回った。下げ幅は今年最大で、2023年12月21日(535円安)以来の大きさ。
日銀の政策修正については、日米金利差縮小観測が一段と強まったことが利食いを急がせる材料になったほか、週末のメジャーSQに絡んだ売買も加速するなど、一時的な需給バランスが崩れたことがきょうの下げの最大の要因だろう。
一方、米国では7日、パウエルFRB議長が上院銀行委員会で証言する。前日の発言内容と大きく変わらないとの見方からサプライズはないだろうが、8日には2月の雇用統計の発表を控えていることから、早期の利下げを正当化する内容となるのか見定めたいと見る向きも多いようだ。
印象の悪い下げ方ではあり、米雇用統計の発表を前に為替が大きく動いたことを鑑みると、あすもリスク回避の売りは出てくると思われる。
3月は日銀会合が18日~19日、FOMCが19日~20日に開催されることから、これらを通過するまでは上値は重いかもしれない。とは言え、日経平均は2月13日に1066円上昇して終値で3万7000円を超えてからは、ほぼノンストップで水準を切り上げてきた。
終値(3万9598円)では5日線(3万9961円、7日時点、以下同じ)を割り込んだが、25日線(3万8160円)にはまだ距離がある。きょうの下げで上昇相場が終わったとまで判断するのは早計だ。為替動向には注意を払っておく必要があり、目先は円高に耐性がある内需銘柄が選好されやすくなると想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
42363.06 ボリンジャー:+3σ(25日)
42190.23 ボリンジャー:+3σ(26週)
40995.21 ボリンジャー:+2σ(13週)
40962.22 ボリンジャー:+2σ(25日)
39828.89 6日移動平均線
39674.46 均衡表転換線(日足)
39598.71 ★日経平均株価7日終値
39561.38 ボリンジャー:+1σ(25日)
39553.05 ボリンジャー:+2σ(26週)
39233.71 新値三本足陰転値
38590.82 ボリンジャー:+1σ(13週)
38160.54 25日移動平均線
38088.35 均衡表基準線(日足)
37036.22 均衡表転換線(週足)
36915.88 ボリンジャー:+1σ(26週)
36759.70 ボリンジャー:-1σ(25日)
36186.43 13週移動平均線
35508.36 均衡表雲上限(日足)
ローソク足は前日のレンジが本日の大陰線の胴体部分に収まる「陽の陰抱き」を描いており、相場の天井形成と反落局面入りを警告する形となった。ただ、5日線や25日線は上向きをキープして大勢では上昇トレンド継続を示唆している。日経平均の下落率は1.23%とやや大きかったが、TOPIXは0.44%安にとどまっており、本日は日経平均の対TOPIXでの割高調整による下落と位置付けられよう。
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