336円高と反発、半導体関連株に押し目買い

8日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比336円53銭(0.85%)高の3万9935円24銭だった。
 
日経平均株価は反発。前日の米株式市場では、エヌビディアなど半導体関連株が上昇しNYダウは130ドル高と続伸した。これを受けた、日経平均株価は値を上げてスタートした。一時はマイナス圏に転じる場面もあったが、下値には買いが入り売り一巡後は再び上昇基調を強めた。前日に下落した半導体関連株に買いが流入し、日経平均株価の上昇幅は300円を超え4万円に迫った。今日は先物とオプションが同時に清算を迎えるメジャーSQ(特別清算指数)の算出日で出来高も膨らんでいる。
 
円高・ドル安一服をきっかけに日本株の先高観を意識した買いが入り、午前の中ごろから切り返した。
前日に軟調だった東エレクやアドテストなど半導体装置を中心に見直し買いが入った。
 
後場の日経平均は4万円台回復を試す展開となりそうだが、今晩の米雇用統計発表などが意識されて上値は重くなろう。為替が1ドル147円台まで円高ドル安が進行したことでトヨタ自など自動車関連が総じて安いことも上値を抑える要因となる。心理的な要因も踏まえ、SQ値(概算3万9863円92銭)を終値ベースでしっかり終えたいところだ。
 
 



東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは16.08ポイント(0.59%)高の2734.62と、昨年来高値(2730.67)を上回った。JPXプライム150指数は反発した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆7228億円、売買高は12億8243万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1141と全体の7割弱を占めた。値下がりは469、横ばいは44だった。
 
業種別株価指数(33業種)では銀行業、建設業、保険業の上昇が目立った。下落は陸運業、空運業、海運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)や信越化が買われた。鹿島建設、大成建設、大林組など建設株が総じて上昇したほか、日本銀行の金融政策決定会合への思惑が高まっていることから、みずほ、三井住友など銀行株や保険株も強い。このほか、大阪ガス、エーザイ、東エレクン、アドバンテストが買われた。他では、子会社の自動翻訳機を手掛けるポケトークの上場報道を受けて親会社のソースネクストがストップ高買い気配となった。
 
一方、ファナックが下げた。保有するオリエンタルランド株式を譲渡することで期末配当予想を26円から34円に修正した京成電鉄が売られたほか、京王電鉄、東武鉄道、小田急電鉄、JR東など鉄道株も総じて安い。このほか、為替の円高推移がネガティブ視されて、トヨタ、いすゞ自動車、スズキなど自動車株も連日で売られた。

 

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