東証グロース市場は11日に日経平均株価が1100円を超える下げとなって投資家心理が悪化し、新興株も売りに押された。8日の米株式市場で半導体大手のエヌビディア株が下落し、人工知能(AI)関連銘柄に売りが波及したのも重荷となった。
東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前週末比17.67ポイント(2.34%)安の737.29だった。取引時間中には下落率が3%を超える場面もあった。
グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数は、チャート分析上で下値支持線となっていた25日移動平均線(745近辺)を割り込んだ。市場では「チャートからも一段安が警戒される水準となり、売りに拍車がかかった」との声が聞かれた。
グロース市場ではラボロAIが制限値幅の下限(ストップ安水準)で配分されたほか、ヘッドウォが下落した。一方、フリーやファーストAは上昇した。
値上がり銘柄数77、値下がり銘柄数468と、値下がりが優勢だった。
個別では地域新聞社、坪田ラボがストップ高。WASHハウスは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェネレーションパス、sMedio、Kudan、パワーソリューションズ、SBIリーシングサービスなど6銘柄は昨年来高値を更新。ネットスターズ、HYUGA PRIMARY CARE、トゥエンティーフォーセブン、フリー、アルファポリスが買われた。
一方、Laboro.AIがストップ安。エッジテクノロジー、Kudan、ABEJA、アイリックコーポレーションは一時ストップ安と急落した。ASJ、CRI・ミドルウェア、ウォンテッドリー、クラスターテクノロジー、サスメドなど19銘柄は昨年来安値を更新。メディア総研、ライトワークス、TORICO、イトクロ、ピアズが売られた。
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