東証グロース市場は売り買い交錯となり、全体的には方向感がなかった。日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利を解除するとの観測から国内金利が上昇し、高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の重荷となった。値ごろ感に着目した買いで朝方は上昇する場面もあったが、続かなかった。
グロースCoreは小幅安。
東証グロース市場250指数も小幅に続落した。終値は前日比0.91ポイント(0.12%)安の738.20だった。市場では「投資家に様子見の雰囲気が広がっており、日銀の会合を通過しないと売買を手掛けにくい」との見方があった。
市場関係者からは「グロース市場の銘柄には腰を入れた買いが入っていない。大型株に対する関心の方が高い」との声も聞かれた。
グロース市場ではラボロAIやKudan、ヴレインSが下落した。一方、QPS研究所やマクビープラ、monoAIは上昇した。
値上がり銘柄数264、値下がり銘柄数266と、売り買いが拮抗した。
個別ではアーキテクツ・スタジオ・ジャパン、さくらさくプラスがストップ高。POPERは一時ストップ高と値を飛ばした。ディジタルメディアプロフェッショナル、トゥエンティーフォーセブン、インティメート・マージャー、QPS研究所、INFORICHが買われた。
一方、地域新聞社、Kudan、テクノロジーズ、ジャパンM&Aソリューションがストップ安。セーフィー、カオナビ、リボミック、ブルーイノベーション、日本ホスピスホールディングスなど6銘柄は昨年来安値を更新。モイ、メディア工房、Laboro.AI、売れるネット広告社、AeroEdgeが売られた。
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