東証グロース市場は日経平均株価が大幅高で推移したことで投資家心理が上向き、新興株にも買いが波及した。低金利環境が当面続くとの見方がグロース(成長株)の買いにつながった。16日付の日本経済新聞朝刊は「日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除する見通し」と報じた。ただ、日銀は一定の国債買い入れを続ける方針などを示すとも伝わり、市場では「マイナス金利を解除したとしても、緩和的な金融環境が続くとの見方も株式相場の追い風になった」との声が聞かれた。
グロースCore、グロース250はともに上伸。
東証グロース市場250指数の終値は前週末比18.97ポイント(2.63%)高の740.45だった。
グロース市場ではQPS研究所やヴレインS、ラボロAIが上昇した。一方、売れるネットやライフネットは下落した。
値上がり銘柄数410、値下がり銘柄数119と、値上がりが優勢だった。
個別ではカラダノート、アジアクエスト、VALUENEX、Kudan、コマースOneホールディングスなど7銘柄がストップ高。メディア工房、pluszero、BBDイニシアティブは一時ストップ高と値を飛ばした。フレクト、サイバー・バズ、デリバリーコンサルティングなど6銘柄は昨年来高値を更新。Laboro.AI、サンバイオ、トライアイズ、ELEMENTS、プロジェクトホールディングスが買われた。
一方、フロンティアインターナショナル、売れるネット広告社が一時ストップ安と急落した。クラスターテクノロジー、Chatwork、リボミック、オープンワーク、INCLUSIVEなど7銘柄は昨年来安値を更新。エコナビスタ、ライトワークス、ブレインズテクノロジー、地域新聞社、リビングプラットフォームが売られた。
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