堅調か

昨日の米国市場はハイテク株を中心とした業績期待が続きダウ平均は3日続伸。連日で史上最高値を更新した。株価は初めて3万8000ドルの大台に乗せている。主要企業の10-12月決算発表が本格化するなか、ハイテク株を中心に業績拡大期待が強く先行して買う動きが続いている。この日発表された12月の米景気先行指標総合指数も堅調で投資家はミクロ、マクロ両面で自信を強めている様子。物色範囲も広くS&P500種指数も連日で史上最高値を更新している。
さて、東京株式市場は外部環境が良好で前場は日経平均が3万7000円を目指す動きとなったが、日銀の政策現状維持という期待通りの材料が出た12時半以降は、目先の材料出尽くし感からいったんの手じまい売りが勝ってしまった。
 
高値(3万6984円)から安値(3万6436円)までは550円近く水準が切り下がっているが、それでも前日比ではわずか29円の下落にとどまった。
時々過熱感を削いでいかないと上昇相場は継続しづらい。
また、日銀会合はノーサプライズであったとしても注目のイベントではあり、きょうの値動きが荒くなることは仕方ない。終わってみれば、急失速したにもかかわらず大幅安にはならなかった。このことは、まだ上昇相場が終わってはいないとの期待を高める。
 
あすはイベント通過による不透明感の後退を受けて、仕切り直しの買いが入りやすくなると予想する。
ケイ線上では長い上ヒゲの陰線となり、短期的には3万7000円が心理的に意識される上値抵抗帯となっただろう。ただ、それでもいずれは大台を超えてくる流れに変わりはなさそう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
37967.91  ボリンジャー:+3σ(25日)
37800.59  ボリンジャー:+3σ(13週)
37019.52  ボリンジャー:+3σ(26週)
36723.35  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
36517.57  ★日経平均株価23日終値
 
36444.17  ボリンジャー:+2σ(13週)
35931.82  6日移動平均線
35917.04  均衡表転換線(日足)
35640.20  ボリンジャー:+2σ(26週)
35577.11   新値三本足陰転値
35478.79  ボリンジャー:+1σ(25日)
35087.75  ボリンジャー:+1σ(13週)
34749.78  均衡表基準線(日足)
34594.95  均衡表転換線(週足)
34260.89  ボリンジャー:+1σ(26週)
34234.23  25日移動平均線
33736.09  均衡表基準線(週足)
33731.33  13週移動平均線
32989.67  ボリンジャー:-1σ(25日)
32942.35  75日移動平均線
 
 
 
株価下方を走る5日や25日の移動平均線は上向きをキープして上昇トレンド継続を示唆している。一方、25日線との乖離率は6.67%(昨日7.21%)、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は126.24%(昨日129.03%)といずれも低下したが、それぞれ過熱ゾーンにとどまっており、前日までの2連騰による1080.78円高に伴う過熱感を残す形で大引けを迎えた。
 

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