「先物大商い」
週明けのNY株式市場はレイバー・デーの祝日で休場。
GLOBEXの時間外取引は半日立ち合いだったが19400円台中心の動き。
前日東京市場の安値19440円は下回らなかった。
最終値は大証日中比45円高の19515円。
欧州株式市場で主要指数は軒並み4日ぶりに反落。
北朝鮮の6回目の核実験を警戒した格好。
欧州版恐怖指数のVSTOXXは4日ぶりに大幅反発。
NY為替市場は閑散小動きで109円台後半での推移。
週明けの日経平均は全面安の展開。
北朝鮮の核実験を懸念した格好。
もっとも後場は小動きで終値は19500円台キープ。
NYのレーバー・デイの3連休を控えて自分ではあまり考えられない状況の割には確りという印象。
もっとも大型株比較的堅調、中小型株軟調の動きはこのところとは違う動き。
追証忌避の売り懸念もなくはない。
8月29日の北朝鮮ミサイル発射による下落の際はジャスダック平均はプラス。
マザーズ指数も下げ渋りだった。
「市場センチメントは悪化」という見方もある。
「高値更新が続いていたジャスダック平均の基調に変化が出てくるかを注視」という声も聞かれる。
225先物大証夜間取引終値は日中比60円高の19530円と堅調な動き。
ドル円も109円台後半での推移と悪くはない。
週末にようやく奪還した25日線(19674円)からは0.8%のマイナス乖離。
この奪還が欲しいところ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲13.844%(前日▲14.670%)。
買い方は▲6.804%(前日▲5.453%)と悪化。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲6.26%(前日▲9.06%)。
買い方は▲15.65%(前日▲13.15%)とこれも買い方が急速に悪化した。
週末にようやく40%を割れ込んだ空売り比率も再度上昇し44.4%。
4月6日の45.2%を捉えてきた。
もっとも「空売り比率の限界値までの上昇は株価反騰のサイン」というのがこのところの歴史でもある。
日経VIは16.55。
ここで止まるかどうかが課題。
日経平均のPER13.81倍(EPS1412円)は低すぎるだろう。
中国でのBRICS首脳会議に合わせたような北朝鮮の核実験。
6日からウラジオストックで開催される「東方経済フォーラム」というスケジュールは気にかかるところ。
興味深かったのは日経朝刊での自民党元副総裁山崎拓氏のコメント。
「北朝鮮がばんばんミサイルを撃つとそのたびに内閣支持率は回復するだろう」。
そういう面もある。
週末のメジャーSQを控えて先物は各社万枚単位の大商い。
市場の中心は数日ココにあろうか。
(兜町カタリスト櫻井)
