5日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比90円94銭安の1万9417円31銭だった。下げ幅は一時、100円を超える場面があった。
朝方は小高く始まったものの寄り後は漸次水準を切り下げる展開となった。
北朝鮮情勢への警戒感が根強く、運用リスクを回避する売りが優勢になった。東証マザーズ指数が大幅安となるなど新興企業株に売りが膨らみ、大型株にも響いた。
地政学リスクの高まりで、これまで過剰流動性の後押しで積み上がった短期的な視点の持ち高を整理する売りが増えている。マザーズ指数の午前終値は前日比4%安となるなど新興株の下落が目立った。信用取引の含み損が拡大した個人投資家個は、追い証を警戒して、含み益のある東証1部の銘柄などに換金目的の売りを出しているようだ。
為替の円高一服を支えに輸出関連株に買いが入る場面もあった。だが、4日の米国市場が休場だったため手掛かりが乏しく、様子見の投資家は多かった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。
午前の取引終了時点の東証1部の売買代金は概算8327億円、売買高は7億6710万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1674と全体の8割を超えた。値上がりは270、変わらずは79銘柄だった。
個別では、任天堂が断トツの売買代金をこなすなか2%安となった。富士通やソニー、HOYAなど電機株が安い。ソフトバンクやファストリ、村田製作所など値がさ株の下げも目立った。KLabやANAHDも売られた。野村は年初来安値を付けた。
アルコニックス、イマジカ・ロボット ホールディングスが大幅安、TOKYO BASEの下げも目立つ。
一方、ホンダやトヨタ、SUBARUが上昇した。三菱商や三井物など商社株も高い。住友鉱や新日鉄住金も買われた。東エレクやアドテストも上昇した。
石川製作所が値を飛ばして値上がり率トップ、共栄タンカー、日新電機なども買われた。
東証2部株価指数は前日比108.85ポイント安の6392.95ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は65、値下がり銘柄数は391となった。
個別では、ファーマフーズ、価値開発、プロスペクト、インタートレード、昭和ホールディングスなど10銘柄が年初来安値を更新。プレミアムウォーターホールディングス、富士通コンポーネント、リミックスポイント、ソマールが売られた。
一方、技研興業がストップ高。アグレ都市デザイン、プロシップ、eBASE、ニッキなど11銘柄は年初来高値を更新。東邦金属、アゼアス、北日本紡績、明星電気、日本タングステンが買われた。
