【寄り付き概況】
31日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比317円97銭安の3万5747円89銭。
前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて上昇しドイツやフランスの株価指数は最高値を更新したが、米国株市場ではNYダウが連日で最高値を更新する一方、ナスダック総合株価指数は終始軟調に推移した。
米国ではFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いは見送られる形となった。これを受けて東京株式市場でも様子見ムードが強い地合いとなっている。
日銀が31日、22〜23日に開いた金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。「経済・物価情勢が全体として改善傾向にあることを踏まえると、マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつあると考えられる」といった声が出ていたことが明らかになった。金融正常化が近づきつつあるとの見方も株価の上値を抑えている。
ただ、個別では企業の決算発表が本格化するなかで、好決算が期待される銘柄などを中心に買いが集まり日経平均の下値を支える可能性もあるだろう。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、アルプスアルが大幅安。ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、ファナックが下落している。第一三共や太陽誘電も売られている。
一方、キヤノンとコマツが大幅高。ソニーGや日立建機が上昇した。三菱UFJなど銀行株も買われている。
