38円安と続落、円高など重荷 

7日午前の日経平均株価は小幅に続落し、午前終値は前日比38円09銭(0.11%)安の3万6122円57銭だった。
 
きょう前場は朝方から利益確定の売りが優勢で、日経平均株価は下値を探る展開となった。
下げ幅は一時200円を超えた。
外国為替市場で目先ドル安・円高に振れていることが嫌気されたほか、前日の米国株市場で半導体関連の主力銘柄が軟調だった流れを引き継ぎ、同関連株が総じて売り物に押された。機械セクターなど設備投資関連の一角にも値を下げる銘柄が目立った。
ただ、下値では押し目買いが活発で売り一巡後は下げ渋った。
 
前場中ごろに日経平均は上昇に転じる局面もあった。トヨタなど好決算を発表した銘柄の一角には買いが入り、指数を下支えした。
6日に2024年3月期の業績予想を上方修正したトヨタは一時7%高となり、連日で上場来高値を更新した。6日に金額ベースで最大5000億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した三菱商も一時10%高となった。主力株の大幅高で投資家心理が改善し、押し目買いが一時、優勢となった。主力大型株で構成する「TOPIXコア30」の上昇が目立った。
その後は再び売りに押されマイナス圏に沈んだが、前引け時点で下げ幅は40円弱と小幅にとどまっている。
 
6日の米株式市場では、エヌビディアなどが下げ、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.13%安で終えた。7日の東京株式市場でも東エレクなど関連銘柄の一角が下げ、指数を押し下げた。円相場が足元で1ドル=147円台後半と前日夕に比べて円高・ドル安で推移していることも輸出関連の重荷だった。
 
アジア株式市場では、上海総合指数、香港ハンセン指数ともに前日比1%ほど上昇している、中国株と為替をにらみつつ、日経平均、TOPIXは前日終値水準でのもみ合いとなろう。後場も決算銘柄に注目となるだろう。

 


 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは9.55ポイント(0.38%)高の2548.80だった。JPXプライム150指数は続落した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆6085億円、売買高は9億4110万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は758、値上がりは804、横ばいは95だった。
 
業種別株価指数(33業種)は機械、食料品、情報通信業、電気機器、陸運業などが下落。上昇は輸送用機器、卸売業など。

個別ではダイキン工業が大きく下落したほか、三菱重工業も売りが目立った。東京エレクトロン、ディスコなどが軟調。キーエンス、KDDI、ソフトバンクグループも冴えない。フューチャー、日東紡績などが大幅安。LINEヤフーも大きく水準を切り下げた。
 
半面、トヨタ自動車、三菱商事が商いを伴い上昇した。川崎汽船が買われ、ローソンは大幅高。デンソー、中外薬、スズキも買われた。シグマクシス・ホールディングス、極東開発工業が急騰、ツムラも物色人気化。山一電機も値を飛ばしている。

 

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