「産業革命」
前引けの日経平均株価は166円63銭(0.45%)高の3万7029円91銭と続伸。
取引時間中に3万7000円台をつけるのは約34年ぶり。
前日の米株高を受けた買いが先行。
上昇幅は一時400円を超えた。
前日同様SBGの急伸が日経平均を押し上げた格好。
日経平均プラス寄与度は1銘柄で147円。
ただ、朝高後は利益確定売りでやや伸び悩み。
TOPIXは反落。
東証プライムの売買代金は3兆2627億円。
売買高は11億9783万株。
東証プライムの値上がり690銘柄数。
値下がり913銘柄。
ニトリ、ルネサスが上昇。
日産自、帝人が下落。
暫定SQ値37018円は上回り「幻のSQ値」脱却。
今起きているのは「産業革命」ということに気が付くことが必要だろう。
18世紀の産業革命は蒸気機関が人間の労働を肩代わりするという格好で進展した。
単純作業の重労働から解放された人間はその後飛躍的な進歩を遂げてきた。
その結果、頭脳労働の比重が高まり今に至っている。
ところが、生成AI等の登場で、今度は頭脳分野の産業革命が起きている。
その結果、従来の成長企業の条件であった「設備投資の拡大プラス人員採用の拡大」は不必要になってきた。
特にアメリカのハイテク企業のリストラの報道が相次いでいる。
グーグル、メタ(旧フェイスブック)、ツイッター、アマゾンなどで、昨年末から大規模な人員削減が次々と発表。
勿論リストラで企業体質を筋肉質にするということはある。
しかし、だから業績が悪いかと言うとむしろ好調だ。
コストを減らしても成長できるという構図が常識になってきたということ。
カルロス・ゴーン氏が日産で行ってようなコストカットとは意味が違うということだ。
だから従来の常識は使えない。
生成AIに加えて量子コンピュータまでが参加してくると、問われるのはスピードの質。
難病治療薬や新型の原料などあらゆるものがあっという間にできてくる。
そしてコストはあまりかからない。
明確に勝ち組と負け組が選抜されてくる。
目まぐるしく変化するが、ワクワクする世界はもう目の前だろう。
そして、そこにある日本株。
例えば、今一世を風靡している携帯電話だてもとは日本の技術力の産物。
i-modeなんて端午は忘却の彼方だが、99年に登場した時は携帯で映像が見られる画期的技術だった。
その意味では6Gを見据えた今の動きは王者復活に見えてならない。
(櫻井)
