東証グロース市場は午後に日経平均株価の上げ幅が1000円を超える大幅高となったことで投資家心理が一段と強気に傾き、新興銘柄にも買いの勢いが強まった。HENNGEなど好決算を発表した銘柄の急伸も指数を押し上げた。
13日に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。値動きが大きくなりやすいグロース市場の銘柄への上値は重くなるとの見方もあったが、市場では「プライム市場銘柄への買いが加速するなか、新興市場でも米経済指標への警戒は高まっていない」との声が聞かれた。
グロース250、グロースCoreはともに続伸。東証グロース市場250指数の終値は前営業日比10.96ポイント(1.54%)高の720.48だった。
グロース市場ではQPS研究所やエネチェンジが上昇した。一方、カバーやBASEは下落した。
値上がり銘柄数311、値下がり銘柄数226と、値上がりが優勢だった。
個別では、博展、クラウドワークス、ビートレンド、ENECHANGE、Institution for a Global Societyなど11銘柄がストップ高。sMedio、ライトワークス、pluszero、Ridge-i、ABEJAは一時ストップ高と値を飛ばした。ニフティライフスタイル、日本リビング保証、ジャパンワランティサポート、ナレルグループなど10銘柄は昨年来高値を更新。HENNGE、スペースマーケット、売れるネット広告社、QPS研究所、アルーが買われた。
一方、キャンバス、クリングルファーマがストップ安。クリアル、イーディーピーは一時ストップ安と急落した。サンクゼール、CRI・ミドルウェア、勤次郎、日本情報クリエイト、プロパティデータバンクなど24銘柄は昨年来安値を更新。メイホーホールディングス、ブリッジコンサルティンググループ、GENOVA、テックポイント・インク、アルファポリスが売られた。
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