東証グロース市場は好決算などを受けて新興市場の主力銘柄に買いが向かった。
小口売りに押される銘柄が多い中、新規買い材料の出た一部の銘柄にも買いが集まった。グロース250とグロースCoreは小幅高。
東証グロース市場250指数の終値は前日比2.57ポイント(0.36%)高の723.05だった。2023年11月以来の高値。
市場関係者からは「プライム市場の大型株で利益を確定した投資家がグロース市場の銘柄を個別に物色している」との見方があった。グロース市場の売買代金は2294億円と膨らんだ。
三菱UFJが約150億円出資すると伝わったウェルスナビや、QPS研究所の上げが目立った。人工知能(AI)を使った光学式文字読み取り装置(OCR)サービスを手掛けるAIins、月面着陸船などを開発するアイスペースも好決算を手掛かりに買われた。一方、カバーやエネチェンジは下げた。
値上がり銘柄数173、値下がり銘柄数366と、値下がりが優勢だった。
個別ではFFRIセキュリティ、アジアクエスト、ZUU、AI inside、クオリプスなど13銘柄がストップ高。シャノン、コアコンセプト・テクノロジー、ドラフト、QPS研究所、TORICOは一時ストップ高と値を飛ばした。博展、ビートレンド、Institution for a Global Society、フレクト、シノプスなど17銘柄は昨年来高値を更新。unerry、インテグラル、ファーストアカウンティング、アイビス、コパ・コーポレーションが買われた。
一方、アルファクス・フード・システム、キャンバス、クリングルファーマ、ファインズ、オープンワークなど8銘柄がストップ安。Photosynth、セカンドサイトアナリティカ、アドベンチャーは一時ストップ安と急落した。トランスジェニック、総医研ホールディングス、サンクゼール、ランディックス、ティーケーピーなど50銘柄は昨年来安値を更新。ブティックス、日本ホスピスホールディングス、アクリート、ブシロード、ブルーイノベーションが売られた。
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