日経平均は下落したものの、値下がり銘柄が1000を超える中でも売り急ぐような動きは見られなかった。ただ、その手前までの上昇度合いを踏まえれば、きょうは大崩れを回避するのは当然だろう。
前日に節目の3万8000円を回復したこともあり、当然の一服。また、下げの過程で心理的な節目の3万7500円での底堅さが意識されており、押し目買い意欲は強いと感じる投資家もおり、相場の地合いは強いと言えよう。
東京株式市場の中長期的な上昇トレンドに変化はないとの見方は不変で、上値余地は依然として大きいとの見方も出ている。目先は短期的な過熱感を冷ましながら、押し目を入れるタイミングを計りたいところ。
今週の残り2営業日でも旺盛な買い意欲が見られるかどうかが、短期的な方向性を見定める点で重要となるだろう。
米国では15日に経済指標の発表が多く、米長期金利の値動きも大きくなると思われる。あすの東京株式市場は、これを前に様子見姿勢が強まると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
39672.96 ボリンジャー:+3σ(13週)
38823.48 ボリンジャー:+3σ(26週)
38306.12 ボリンジャー:+3σ(25日)
37997.26 ボリンジャー:+2σ(13週)
37703.32 ★日経平均株価14日終値
37582.58 ボリンジャー:+2σ(25日)
37020.73 ボリンジャー:+2σ(26週)
36951.43 6日移動平均線
36932.66 均衡表転換線(日足)
36859.03 ボリンジャー:+1σ(25日)
36546.95 新値三本足陰転値
36321.56 ボリンジャー:+1σ(13週)
36135.48 25日移動平均線
35805.51 均衡表基準線(日足)
35411.94 ボリンジャー:-1σ(25日)
35275.96 均衡表転換線(週足)
35217.98 ボリンジャー:+1σ(26週)
34688.39 ボリンジャー:-2σ(25日)
34645.87 13週移動平均線
34249.18 均衡表基準線(週足)
33964.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
33919.77 75日移動平均線
ローソク足は小陰線で寄り引けほぼ同値の胴体部分から上下に短いヒゲを出す十字線を描いて足元での売り買い拮抗を窺わせた。本日の値幅は昨日陽線の胴体部分に収まって「陽の陰はらみ」も形成しており、上げ一服を示唆している。ただ、5日や25日の移動平均線は上向きをキープ。25日線との上方乖離率は4.34%高と過熱ラインの5%を下回っており、値幅調整による下落余地は限られそうだ。
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