日経平均は大幅反発。前日の下げ(260円安)をあっさり埋め、終値(3万8157円)で3万8000円を大きく上回った。
前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇、ナスダック総合株価指数の上げが相対的に大きく、東京市場でもこの地合いを引き継いだ。特に米国では半導体セクターが強い動きを示したことで、東京株式市場でも日経平均寄与度の高い値がさの半導体関連が買い人気を集め、全体を押し上げている。
日経平均は銘柄入れ替えによって「ハイテク指数化」しており厳密には当時との株価の連続性は失われているのだが、とはいえ歴史的な大ブーメラン相場の最終章が思わぬタイミングで訪れようとしている。
米国では小売売上高や鉱工業生産など経済指標の発表が多い。今週、1月消費者物価指数(CPI)を受けて米国の長期金利(10年債利回り)が大きく上昇しているだけに、複数の米指標に対してどういった反応を見せるかが注目されるだろう。
金利が上昇すれば株式にはネガティブとなる一方、低下すればグロース株買いを一段と後押しする材料にもなり得る。また、半導体大手のアプライド・マテリアルズが決算を発表予定。来週21日にはエヌビディアの決算発表が控えているだけに、その手前で出てくる決算は大きな注目を集める。あすも半導体株が相場の主役となる可能性が高いだけに、強い動きで日本株をけん引してくれる展開に期待したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
39908.48 ボリンジャー:+3σ(13週)
38970.54 ボリンジャー:+3σ(26週)
38509.56 ボリンジャー:+3σ(25日)
38165.94 ボリンジャー:+2σ(13週)
38157.94 ★日経平均株価15日終値
37767.75 ボリンジャー:+2σ(25日)
37284.31 6日移動平均線
37124.60 ボリンジャー:+2σ(26週)
37025.94 ボリンジャー:+1σ(25日)
37021.69 均衡表転換線(日足)
36863.28 新値三本足陰転値
36423.39 ボリンジャー:+1σ(13週)
36284.13 25日移動平均線
36037.24 均衡表基準線(日足)
35542.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足はマドを空けて上昇し、陽線で終了。株価下方では5日や25日の移動平均線が急角度で上昇し、強い買い圧力を窺わせた。週足では、本日までで3本連続陽線で高値安値終値がそろって切り上がる「赤三兵」を描いており、上値追いの勢いの強さを確認する形状となっている。25日線との上方乖離率は5.16%(昨日4.34%)と再び5%ラインを超えたが、天井到達が警戒される8%には余裕があり、上値余地を残して大引けを迎えた。
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