[概況]
6日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、1ドル=108円台後半で推移した。北朝鮮リスクへの根強い警戒感から売り優勢になった後、米国市場への期待感から終盤にかけ下げ渋った。午後5時現在は、108円78~78銭と前日(午後5時、109円45~45銭)比67銭のドル安・円高。
ドル円は早朝、前日の海外市場で下落した流れを引き継ぎ、108円50~60銭台で取引された。午前中は、108円80銭付近まで浮上。ただ買いの勢いは続かず、短時間で108円50銭前後に押し戻された。午後に入ると、新規材料に乏しい中、108円60~80銭でもみ合い。午後5時に向けて再び買い戻され、下げ渋る展開となった。
市場では、9日の北朝鮮の建国記念日を控えてリスク回避ムードが強まっている。市場関係者からは「9日を過ぎても警戒は解きにくい」との声が聞かれた。一方、「今夜の米国株は前日に急落した反動から反発するとみられ、ドル安一辺倒ではない」との指摘も出ている。
