21日の日経平均株価は3日続落し、終値は前日比101円45銭(安の3万8262円16銭だった。
きょう下げた半導体株の中で東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどは陽線を形成しており、売られっぱなしにはならなかった。日経平均も101円安であれば健闘したとも考えられる。
注目のエヌビディアの決算については、市場予想を大幅に上回らないと前回の決算後の展開と同じく上昇が一服し、調整が強まることが視野に入るのではないかとの見方が大半となっている。東京株式市場も同様にAI関連株は急ピッチで上昇してきただけに、買い遅れている投資家が多く、株価下落場面では押し目買いの好機と捉えたいところだろう。
エヌビディアの株価が下落するようなら、半導体関連株の上昇は一服となり、物色の潮流に変化が訪れることも考えられる。もちろん半導体株は中長期的な上昇が見込めるが、やはり足もとの上昇ピッチは速い。この日は日本郵船や三菱商事といった海運株や商社株が買われていた。エヌビディアの決算を契機に、三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株を含むバリュー株の配当権利取りを狙う動きが本格化する展開も考えられるだろう。
今週の日経平均はきょうまで3日続落となりながらも3万8000円台はキープしている。ポジティブシナリオとなれば史上最高値(3万8915.87円)の更新も夢物語ではないだけに、強い反発に期待したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
39871.38 ボリンジャー:+3σ(26週)
39667.73 ボリンジャー:+3σ(25日)
39050.81 ボリンジャー:+2σ(13週)
38692.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
38262.16 ★日経平均株価21日終値
38240.78 6日移動平均線
37814.48 ボリンジャー:+2σ(26週)
37716.94 ボリンジャー:+1σ(25日)
37535.63 均衡表転換線(日足)
37118.16 均衡表基準線(日足)
37056.82 ボリンジャー:+1σ(13週)
36897.42 新値三本足陰転値
36741.55 25日移動平均線
35779.12 均衡表転換線(週足)
35766.16 ボリンジャー:-1σ(25日)
35757.59 ボリンジャー:+1σ(26週)
35062.83 13週移動平均線
34790.77 ボリンジャー:-2σ(25日)
34676.37 均衡表基準線(週足)
34414.68 75日移動平均線
34228.76 均衡表雲上限(日足)
33815.37 ボリンジャー:-3σ(25日)
33700.69 26週移動平均線
33273.26 均衡表雲下限(日足)
5日線自体は株価下方を走る25日線とともに上向きをキープ。ローソク足は小陽線を描き、下ヒゲは節目の38000円には届かず、底堅さを再確認する形となった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は101.45%(昨日97.78%)と中立圏中央の100%に近く、足元では売り買いが伯仲している模様だ。先週までの3週続伸で2736.17円高と急伸した後だが、本日まで直近3日の下げ幅は合計225.08円にとどまり、値幅調整を回避して日柄の消化で急騰後の過熱感の解消が進む流れとなっている。
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