もみ合い展開か

21日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、終値は前日比535円47銭(1.59%)安の3万3140円47銭だった。前日まで日経平均が大きく上げていたなか、20日の米株式相場が大幅安となり、幅広い銘柄に利益確定売りが優勢となった。
 
米国株の大幅反落を受けて、日経平均も大幅反落でスタート。傘下のダイハツの不正問題のほか、米国での100万台に及ぶリコール実施などを発表したトヨタ自<7203>の大幅安が、投資家の心理状態悪化を引き起こし、日経平均は下げ幅をじりじりと拡大。為替市場で、ドル・円が143円を割り込むなど円高・ドル安が進行したことも影響して、前日上昇分(456.55円)を超える大幅下落となった。
 
きのうの米国株は引け味が非常に悪かった。ダウ平均は前日まで9日続伸していたが、きのうの下げで流れが変わってしまうのかどうかが注目されるだろう。
来週月曜の25日は米国含めて海外の多くがクリスマスで休場となる。利食い売りが急がれて米国株が大きく下げてしまうようだと、日本株もリスク回避の売りに押されやすくなる。一方、米国株が何事もなかったかのように落ち着いた動きを見せてくれれば、日本株には仕切り直しの買いが入る可能性が高い。
 
日経平均はきょうの終値(3万3140円)の近くに5日線(3万3153円、21日時点、以下同じ)と25日線(3万3182円)が位置している。弱いながらも節目は意識されたように見えるだけに、反転して気分良くクリスマスを迎える展開を期待したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
34193.98  ボリンジャー:+2σ(13週)
33910.63  ボリンジャー:+2σ(26週)
33876.72  ボリンジャー:+2σ(25日)
33529.51  ボリンジャー:+1σ(25日)
33289.24  ボリンジャー:+1σ(13週)
33182.30  25日移動平均線
33169.55  均衡表転換線(日足)
33167.34  ボリンジャー:+1σ(26週)
 
33140.47  ★日経平均株価21日終値
 
33075.26  6日移動平均線
33029.42  均衡表基準線(日足)
32835.08  ボリンジャー:-1σ(25日)
32487.87  ボリンジャー:-2σ(25日)
32467.66  75日移動平均線
32424.04  26週移動平均線
32384.50  13週移動平均線
32382.42  均衡表雲上限(日足)
32307.86   新値三本足陰転値
32195.88  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32140.66  ボリンジャー:-3σ(25日)
32060.99  均衡表雲下限(日足)
31680.74  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
ローソク足は陰線を描き、下向きに転じた25日移動平均線を終値が下回り、地合いが再び売り優勢に傾いたことを示唆している。一目均衡表は本日が変化日だった。株価が雲上限にとどまるとともに、上向き2日目の転換線が横ばいの基準線を上抜いており、明日22日以降の出直りに期待をつなぐ形となった。
 
 

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