方向感に欠ける展開か

 
 
日経平均株価は小幅に反発したが、前日の急落の反動からの自律反発の域を出ていない。年末に近づくにつれ、取引参加者が一段と減少することが想定されるだけに、関係者からは「米国株の大幅高など外部要因で日本株を支援する材料が出てくれば、日経平均も再び年初来高値奪回を目指す」との指摘が聞かれる。
戻り売りをこなしながら、3万3000円の値固め局面と捉えたい。
 
今週は堅調展開だった。週明け18日の日経平均は、日銀会合の結果発表を前にリスク回避ムードが強まり大幅安。しかし、金融政策現状維持の結果を受けて為替が円安に振れたことから、19日、20日は連日で大幅高となった。強い基調が続いていたダウ平均が20日に10日ぶりに反落したことから、これを受けた21日には500円を超える下落となった。ただ、米国株は翌日には反発したことから、22日は、上値は重かったもののプラスで終えた。日経平均は週間では続伸し、約198円の上昇。週足では2週連続で陽線を形成した。
 
 
来週は方向感に欠ける展開か。
年内最終週でまるまる5営業日あるが、材料は乏しい。月曜25日はクリスマスで米国含めて休場が多い。週初から薄商いが予想され、日増しに閑散ムードが強まってくるだろう。米国株が強く為替が落ち着いていれば、年初来高値(3万3753円33銭。7/3)を更新しても不思議はない。
ただ、来年の東京市場のスタートは1月4日の木曜で、市場の空白の間の為替リスクは警戒されることから、高くなれば売りも出てくると思われる。一方、米国の利下げ期待が高まっていることから、大きく下げるような場面があれば、下値では買いが入ると期待できる。楽観、悲観、どちらにも傾くことなく、週を通してはあまり水準が変化しないと予想する。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
34203.11  ボリンジャー:+3σ(25日)
34199.91  ボリンジャー:+2σ(13週)
33913.89  ボリンジャー:+2σ(26週)
33859.44  ボリンジャー:+2σ(25日)
33515.76  ボリンジャー:+1σ(25日)
33293.30  ボリンジャー:+1σ(13週)
33172.08  25日移動平均線
33169.55  均衡表転換線(日足)
33169.51  ボリンジャー:+1σ(26週)
 
33169.05  ★日経平均株価22日終値
 
33155.73  6日移動平均線
33029.42  均衡表基準線(日足)
32828.40  ボリンジャー:-1σ(25日)
32484.73  ボリンジャー:-2σ(25日)
32470.72  75日移動平均線
32453.97  均衡表雲上限(日足)
32425.14  26週移動平均線
32386.69  13週移動平均線
32307.86   新値三本足陰転値
32195.88  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32141.05  ボリンジャー:-3σ(25日)
32060.99  均衡表雲下限(日足)
31680.76  ボリンジャー:-1σ(26週)
31480.09  ボリンジャー:-1σ(13週)
31389.46  200日移動平均線
 
 
ローソク足は2本連続陰線を描き、終値28.58円高と前日535.47円安に対する戻りは鈍かった。下向きの25日移動平均線を2日連続で下回ったこともあり、上値での売り圧力の強さを確認する形となった。TOPIXも下降中の25日線割れで終了しており、調整長期化リスクに留意が必要となろう。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は100.58%と中立圏中央の100%近傍にあり、足元では売り買いの力関係が拮抗しているもようだ。
 

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