26日午前の日経平均株価は小幅に反落し、午前終値は前日比0円82銭(0.00%)安の3万3253円21銭だった。
きょう前場は様子見ムードが強いなか、日経平均は前日終値を挟んだ狭いレンジでの往来となった。前日の欧米株市場が総じて休場となったほか、きょうもアジア市場の一角や欧州市場は休場が多い。海外投資家の参戦が限られ薄商いとなるなかで方向感の見えにくい地合いとなっている。
年末が迫るなかで国内の市場参加者も減り、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。日本時間26日の米株価指数先物は小高く推移し、休場明けの米株式相場が上昇するとの期待は投資家心理の支えとなり、上昇する場面もあったが、上値追いの動きは乏しかった。
2024年2月期(今期)の業績予想を上方修正した高島屋は利益確定売りに押された。市場では「高島屋など個別の材料は一部あるものの、マーケット全体では手がかり難の状態」との声が聞かれた。
後場の東京株式市場も、海外市場休場が影響して商いは閑散となろう。例年通りであれば、機関投資家が年末年始の休暇に入ることから個人投資家主体の相場展開となり東証グロース市場の中小型株に関心が向かいやすいものの、今年はさほど商い活況となっていない。
一部では、個人投資家の資金がNISA(小額非課税制度)を経由して海外株に流れているとの指摘もある。一方、明日27日は12月期決算企業などの権利取り最終日となるため、短期資金は関連銘柄の値幅取りに向かうと想定する。手掛かり材料難も意識されて、権利取りの動きが活発化する可能性もあるだろう。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは1.30ポイント(0.06%)安の2336.10だった。JPXプライム150指数は反落し、0.60ポイント(0.06%)安の1050.72で前場を終えた。
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、空運業、陸運業、保険業などが下落。上昇は鉱業、パルプ・紙など。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3304億円、売買高は5億122万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は654。値上がりは932、横ばいは72だった。
個別では、レーザーテックが高く、ソシオネクストも上昇した。村田製作所もしっかり。日本光電が急騰、Appier Groupも商いを伴い大幅高。北越コーポレーションなども高い。
太平洋セメやTOPPAN、三菱倉は上げた。
半面、前日急落した川崎汽船が引き続き売りに押されているほか、野村マイクロ・サイエンスも大きく利食われた。日産自やマツダ、ヤマトHDが下げた。霞ヶ関キャピタルが大幅安。高島屋が売られ、ユーグレナも値を下げた。
