今週の日経平均は3週連続高となり年末高という比較的良い雰囲気で取引を終了。
序盤に強く買われて終盤には強く戻したが、場中の大半は弱かった。前場がさえない動きとなって年初来高値更新期待がはく落した上に、指数寄与度が大きいファーストリテイリングの弱さが目立つ状況では、大納会でもご祝儀買いは入りづらかった。
それでも年間では約7369円高と大きく上昇した。上昇率は28.2%。年初来安値の2万5716円86銭は大発会の1月4日につけた。年初来高値は7月3日につけた3万3753円33銭。11月や12月には取引時間中にこれを何度か上回る場面があった。
TOPIXは25.1%高と、上昇率でやや日経平均を下回った。マザーズ指数から名称変更したグロース250指数は3.3%安とマイナス。REIT指数も4.6%安とマイナスで、これらは世界的な長期金利の上昇が逆風となった。
週間高値は先週の3万3824円を超えず、この水準ではやはり高値警戒感が勝ってしまうようですが、下値はきちんと切り上げてきており、上値突破への態勢は着々と整ってきているように思われる。
週足チャート改めて眺めると今年は6月に3万4000円手前まで急伸した後は約半年間もそこがカベとなっています。大台乗せに何度もチャレンジしながらここまで来てしまったわけですが、ようやくの米国の利下げ(期待)もあって、今度こそ大台へ乗せる準備が整ってきたように見受けられる。
来年は日銀の政策修正でどこまで円高が進むかが日経平均の上値抑制要因となりますが、国内ではガバナンス革命が進むことでそれをトータルではカバーできる1年になるだろう
今年の日経平均は2013年のアベノミクス相場以来となる上昇率となった。大発会の安値が今年の安値(2万5661円89銭)となり、11月20日の高値(3万3853円46銭)まで8000円超上昇し、今年の年足は大陽線となった。来年以降も上昇基調が続くと期待感は大きいだろう。
来週は堅調か。2024年は木曜からスタートし、立ち合いは2日。金曜1月5日に米12月雇用統計の発表があり、翌週月曜の8日は休場というスケジュールとなる。大発会の1月4日は休場の間の海外市場や為替の影響を大きく受けることになる。米国株は2023年最終週に3指数がそろって年初来高値を更新しており、早期の利下げ期待から2024年もしばらくは強い状況が継続すると思われる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
34380.51 ボリンジャー:+2σ(13週)
34191.28 ボリンジャー:+3σ(25日)
33949.74 ボリンジャー:+2σ(26週)
33849.42 ボリンジャー:+2σ(25日)
33507.55 ボリンジャー:+1σ(25日)
33464.17 ★日経平均株価29日終値
33445.39 ボリンジャー:+1σ(13週)
33402.33 6日移動平均線
33239.25 均衡表転換線(日足)
33192.73 ボリンジャー:+1σ(26週)
33165.69 25日移動平均線
33014.72 均衡表基準線(日足)
32823.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
32686.12 均衡表雲上限(日足)
32510.28 13週移動平均線
32509.41 75日移動平均線
32481.96 ボリンジャー:-2σ(25日)
32435.72 26週移動平均線
32307.86 新値三本足陰転値
32195.88 均衡表転換線(週足)
32170.57 均衡表雲下限(日足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32140.10 ボリンジャー:-3σ(25日)
31678.71 ボリンジャー:-1σ(26週)
31575.16 ボリンジャー:-1σ(13週)
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