【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比57円01銭高の3万5634円12銭。その後は下げに転じている。
前週末は欧州株市場が主力銘柄を中心にほぼ全面高商状に買われたものの、米国株市場では景気敏感株中心に売りが優勢となり、NYダウが3日ぶりに反落した。
大手銀行などを皮切りに米企業は決算発表期に突入したが、好決算期待が強過ぎたきらいもあり出足は株価面では利益確定の動きを誘発した。
ただ、米長期金利の低下を背景にハイテク株の一角は底堅く、ナスダック総合株価指数は小幅プラス圏で引けていることで、東京株式市場への影響は限られている。日経平均は今年に入ってから2000円以上も株価水準を切り上げていることで目先上値の重い展開が予想される一方、下値では押し目買いが入り全体相場を支えそうだ。
直近の急ピッチな上昇で日本株を買い遅れた投資家は多い。新たな少額投資非課税制度(NISA)開始などが追い風となり、市場では「個人投資家を中心に押し目買いの意欲は強く、相場の下値を支えている」との見方もあった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、川崎汽や信越化、三菱重が上昇している。一方、安川電や資生堂、サイバーは下落している。
