一進一退の展開か

今週は、前半軟調、後半堅調で、週間では小幅に上昇した。
日経平均は20日、21日と連日で米国株高を好感できずに下落。米国では10年債利回りの低下傾向が続いたが、これを受けて為替市場でドル安・円高が急速に進行したことが日本株には逆風となり、為替に敏感な自動車株が売り込まれた。
しかし、22日は急激な円高に一服感が出てきたことから、米国株安を跳ね返して上昇。休場明けの24日は為替の落ち着きや米国株の上昇を好感して、3桁の上昇となった。
なお、月曜20日や金曜24日には3万3800円台に乗せる場面があったが、年初来高値(3万3753円33銭、7/3)を更新することはできなかった。
日経平均は週間では4週続伸し、約40円の上昇。週足では4週連続で陽線を形成した。
 
 
来週は、一進一退の展開か。
米国でクリスマス商戦のスタートとなる、ブラックフライデーの売上状況や、その後のサイバーマンデーの状況を確認したいとする動きはみられそう。
月替わりのタイミングとなり、日米で経済指標が多く出てくる。米国の長期金利とドル円がクローズアップされる場面が増えてくるだろう。現状では米国の長期金利上昇に対する警戒は大きく後退している。
 
今週は米長期金利が低下しても、ドル安・円高が進行したことで日本株が売られる場面があった。米金利や為替がどう動くかで業種では濃淡がつくと思われるだけに、全体では強気にも弱気にも傾きづらくなると考える。26日に予定されていたOPECプラス会合は、30日に延期された。原油価格の動向にも神経質になりそうで、方向感が定まらないと予想する。
 
市場では「日経平均株価は25日移動平均線のかい離率が4.0%超えとなり、短期的な過熱感が警戒される
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
35251.65  ボリンジャー:+3σ(25日)
34979.19  ボリンジャー:+3σ(13週)
34644.88  ボリンジャー:+3σ(26週)
34230.62  ボリンジャー:+2σ(25日)
34098.97  ボリンジャー:+2σ(13週)
33884.43  ボリンジャー:+2σ(26週)
 
33625.53  ★日経平均株価24日終値
 
33471.52  6日移動平均線
33218.76  ボリンジャー:+1σ(13週)
33209.59  ボリンジャー:+1σ(25日)
33176.37  均衡表転換線(日足)
33123.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
32708.48   新値三本足陰転値
32363.53  26週移動平均線
32338.54  13週移動平均線
32216.04  75日移動平均線
32195.88  均衡表基準線(日足)
32188.55  25日移動平均線
32170.57  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
 
ローソク足は陰線を引いたが、マドを空けて上昇し、高値と安値も切り上がった。株価下方で5日移動平均線が上向きに転じており、短期的な買い圧力の回復が窺える。一方、25日線は株価下方で右肩上がりの75日線と並ぶまであと27.49円に接近。最速で週明け27日にもゴールデンクロス(GC)が形成され、中長期の強気相場入りを示唆することとなるだろう。
 

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