値下がり優勢、投資家心理が悪化

 
東証グロース市場は東京株式市場が全体的に売り優勢となる中、軟調に推移した。
日銀の金融政策の修正観測を背景にした円高・ドル安で日経平均株価が午後に一時600円強下げたのを受けて投資家心理が悪化し、新興市場でも売り圧力が強まった。午前は相対的な底堅さも見せていたが、午後に入ると指数は下げ幅を広げた。12月下旬にかけて新規株式公開(IPO)が増加するのを前に需給悪化も意識されやすくなっている。
グロースCoreは小幅安。東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比7.41ポイント(1.09%)安の674.87だった。為替が急激に円高に進行し、日経平均株価が下落する中、「投資家心理が悪化している」とされる。プライム市場での売買が活発な中、「売買代金の上位銘柄の顔ぶれも変わりなく、中小型株の動きは小さかった」との声が聞かれた。
 
グロース市場ではウェルスナビ、GENDA、カバーが下落した。一方、ビジョナル、ベルトラが上昇した。
値上がり銘柄数119、値下がり銘柄数417と、値下がり銘柄数が8割を超えた。
 
個別では、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンがストップ高。WASHハウスは一時ストップ高と値を飛ばした。ソレイジア・ファーマ、QPS研究所、サイジニアは年初来高値を更新。ジーネクスト、ベルトラ、ベガコーポレーション、アドベンチャー、マーキュリーリアルテックイノベーターが買われた。
 
 一方、ITbookホールディングス、アマガサ、サンワカンパニー、ティーケーピー、農業総合研究所など65銘柄が年初来安値を更新。アライドアーキテクツ、ペルセウスプロテオミクス、ASJ、アマナ、グローバルウェイが売られた。
 

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