【寄り付き概況】
14日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比105円95銭高の3万3032円30銭。
前日の米国株市場では景気敏感株からハイテク株まで広範囲に買いの勢いが強まり、NYダウは500ドルを超える上昇で3万7000ドル台に乗せ史上最高値更新となった。FOMCではFRBが3会合連続で政策金利の据え置きを決めたほか、来年の利下げにも言及するなどハト派的な内容で、これを好感する形で全体相場が押し上げられる形となった。
米株高を受けて東京株式市場でもリスク選好の地合いとなりやすいが、米長期金利の急低下を背景に外国為替市場では円高が進んでおり、これが輸出セクターを中心に向かい風となっている。また、国内の政局不安も懸念材料として意識されやすい。
米長期金利の急低下を受けて外国為替市場では1ドル=142円台まで円高・ドル安が進んでいる。主力の輸出関連株が売りに押され、日経平均の重荷となっている。東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、アドテストやリクルート、ソフトバンクグループ(SBG)が買われている。一方、TDKやKDDIは下げている。輸出関連のトヨタや米金利低下で銀行や保険の下げも目立っている。
