きょう(14日)の日経平均株価が前営業日比240円安の3万2686円と4日ぶり反落。朝方は高く始まったが、取引開始後はあっという間に失速し後場寄り早々に一段安に売られた。日経平均の下げ幅は一時400円を上回った。取引終盤は買い戻しで下げ渋ったが、アジア株市場のなかで日本だけが売りの砲火を浴びる格好となった。
買われた方では自己株取得を発表したリクルートが7.2%高。信越化学やSUMCOなどシリコンウエハー関連に強い動きが見られた。円高メリットが大きいと見られているニトリHDやセリアが大幅高。決算が好感されたウェルプレイド・ライゼストがストップ高比例配分となっており、親会社のカヤックも急騰した。
本日は欧州でECB理事会が開催される。ここで届けられるメッセージが米国同様にハト派色が強かった場合、グローバルで長期金利が一段と低下する可能性があるだろう。その場合、欧州株や米国株の反応は買いになると思われるが、円高に対する警戒が強まることから日本株はこの流れには乗れないだろう。
ドル円は141円台まで円高方向に傾斜している。140円を割り込んでしまった場合には、そのことが為替のボラティリティを増幅させてしまう恐れがあるだろう。
日本株にはアゲインストの流れになってしまうかもしれない。
日経平均株価はきのうまでの貯金が大きく、きょうの時点では週間ではプラス。
先週末の終値が3万2307円(12/8)で、この上に13週線(3万2305円、14日時点、以下同じ)や26週線(3万2399円)など週足の節目が控えている。きょうの安値は3万2515円で3万2500円は割り込まなかっただけに、このままプラスで週を終えてほしいところだ。米国株が強ければいずれ日本株にも流れは来る。チャートを大きく崩すことなく来週を迎えることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
33625.53 新値三本足陽転値
33501.75 ボリンジャー:+1σ(25日)
33171.31 ボリンジャー:+1σ(13週)
33126.08 ボリンジャー:+1σ(26週)
33112.30 25日移動平均線
32951.40 均衡表基準線(日足)
32828.76 均衡表転換線(日足)
32735.71 6日移動平均線
32722.84 ボリンジャー:-1σ(25日)
32686.25 ★日経平均株価14日終値
32418.26 75日移動平均線
32399.30 26週移動平均線
32333.38 ボリンジャー:-2σ(25日)
32305.85 13週移動平均線
32195.88 均衡表転換線(週足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32060.99 均衡表雲上限(日足)
31943.92 ボリンジャー:-3σ(25日)
31672.52 ボリンジャー:-1σ(26週)
31639.76 均衡表雲下限(日足)
31440.39 ボリンジャー:-1σ(13週)
31221.12 200日移動平均線
25日線越えまで買われたが値を保てず、終値は25日線下方で下降中の5日線を下回り、ローソク足は陰線を引いた。25日線を上回った後で値を消す展開が3日続き、25日線前後での売り意欲の強さを確認する形になった。TOPIXが本日売りサイン点灯を開始したこともあり、短期的な下押し圧力増大リスクに留意が必要となろう。
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