日経平均は大幅安。米国株やドル円は小動きであったが買い手不在の感が強く、終日マイナス圏で推移した。
郵便料金値上げ観測を手掛かりに日本郵政が上昇。トヨタ、日産自、マツダなど自動車株が全般堅調となり、デンソーが商いを伴って2%近く上昇した。自己株取得を発表した日産化学が大幅高。決算が好感されたギフトHDが急騰した。
三井住友やみずほFGなど金融株が全般軟調。その一方で三井不動産や住友不動産など不動産株も軒並み安となっており、金利に敏感な両極端の業種がどちらも売られた。これにより、全体では日本株の買いづらさが強く意識された。ソニーGやリクルートHDなどグロース色の強い銘柄が大幅安。東電HD、中部電力など電力株や、西武HD、JR東海など鉄道株が軒並み安となった。
あすは日銀会合の結果が発表される。
きょう弱い中で自動車株に買いが入ったところを見ると、結果発表直後の反応としては円安を呼び込むことができるかが注目される。引け後の植田総裁会見まで確認しないと日本の金融政策の方向性は見定めづらいが、米国株はFOMCを通過してから非常に動きが良くなっている。日銀が円高にブレーキをかけてくれるようなら、この先は米国株との連動性が高まってくるだろう。一方、一段と円高が進んでしまうようだと、年末にかけては日本株独歩安の展開も想定される。直近では植田総裁の発言が急激な円高を招いたが、日銀会合がそれを修正するイベントになることに期待したい。
個別材料株物色の動きは引き続き活発だろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
33625.53 新値三本足陽転値
33502.39 ボリンジャー:+1σ(25日)
33240.88 ボリンジャー:+1σ(13週)
33142.07 ボリンジャー:+1σ(26週)
33132.89 25日移動平均線
33029.42 均衡表基準線(日足)
32829.61 6日移動平均線
32828.76 均衡表転換線(日足)
32763.40 ボリンジャー:-1σ(25日)
32758.98 ★日経平均株価18日終値
32436.03 75日移動平均線
32409.37 26週移動平均線
32393.91 ボリンジャー:-2σ(25日)
32355.15 13週移動平均線
32195.88 均衡表転換線(週足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32060.99 均衡表雲上限(日足)
32024.42 ボリンジャー:-3σ(25日)
31676.67 ボリンジャー:-1σ(26週)
31639.76 均衡表雲下限(日足)
31469.42 ボリンジャー:-1σ(13週)
31275.38 200日移動平均線
30943.97 ボリンジャー:-2σ(26週)
30583.68 ボリンジャー:-2σ(13週)
下向きに転じた5日移動平均線を上回ることなく推移する一方、5日線上方では25日線が上向きをキープし、強弱それぞれのサインが混在する形となった。ローソク足は寄り引けほぼ同値の小陰線からやや長めの下ヒゲを出して下値での一定の押し目買い需要を窺わせる形になった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が92.27%と中立圏(90-110%)に収まっていることもあり、足元では売り買いの拮抗状態が続いているとみられる。
