北朝鮮リスク、円高で売り拍車か

13日の東京株式市場はリスク回避の売りが継続し、日経平均株価は連日の年初来安値更新となったものの、終盤にきて3連休を控えた海外投資家からとみられる買い戻しで、下落幅を縮小する展開となった。
リスク・オフというよりは買い手不在のような地合いの中、日経平均は1万8500円をあっさり割り込み、引けにかけて戻す動きは見せながらも、1万8500円は一度も回復できずに終えた。

明日(14日)の東京株式市場は、模様眺めの様相が強まると予想する。
引き続き円高進行に対する警戒感と、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりのなか、売りが先行する展開となりそうだ。
オプションSQで序盤は荒い動きも想定される。
14日は、聖金曜日の祝日に当たり、欧米や、アジアの主要株式市場が3連休に入ることもあり、海外投資家からの売買も限定的で、売買代金が減少する可能性が高い。

また、北朝鮮が15日に故・金日成主席の生誕105周年の記念日を迎えるため、ミサイル発射や核実験などの可能性が意識されるなかで、ポジション調整の売りに拍車が掛かる可能性もある。

一目均衡表では下降する転換線に上値を抑えられる流れから雲を下放れる動きが続いており、弱気形状は変わらず。週間形状では26週線が上値抵抗に変わっており、1万7630円辺りに位置する52週線が意識される流れは継続している。価格帯別出来高では商いが薄いところであり、戻り待ちの売り圧力は強い。

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