不安定な相場展開か

16日の日経平均株価は大幅続落し、3万1659円(前週末比656円安)で引けた。朝方は、前週末の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、半導体関連株中心に広範囲に売りが先行した。中東情勢の悪化も懸念され、日経平均は下げ幅を拡大し、一時750円超下落した。
チャート上では、心理的なフシ目となる3万2000円をあっさりと割り込み、次の下値メドとして、「下の『マド』(6日高値3万1160円-3連休明け10日安値3万1314円)を埋める可能性がある」との声も聞かれた。
 
 
あす17日の日経平均株価」は、不安定な相場展開か。
中東リスクへの警戒感が続き、関連ニュースにらみで指数が揺れる可能性がある。パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日にイスラエルへの攻撃を開始して以降、本格的な軍事衝突が危惧されている。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部の住民に出した退避勧告期限の14日午前10時-午後4時(日本時間午後4-10時)が過ぎ、イスラエルによるガザへの地上侵攻が切迫している状態であり、軽々には動きづらいだろう。
 
米国の長期金利が低下してもグロース株が売り込まれたことから、地合いが改善するにはナスダックの動きが良くなってくる必要がある。目先は半導体株がナスダックの影響を大きく受け、全体は半導体株の影響を大きく受ける、その結果、指数は振れ幅が大きくなるという状況が続きそう。東京エレクトロンやアドバンテストなどの値動きを注視しつつ、冷静に対応したい局面だ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
32942.51  ボリンジャー:+1σ(25日)
32843.09  ボリンジャー:+1σ(13週)
32519.03  均衡表雲上限(日足)
32450.52  均衡表雲下限(日足)
32419.24  75日移動平均線
32213.67  25日移動平均線
32198.53  13週移動平均線
32060.99  均衡表転換線(週足)
32060.99  均衡表基準線(日足)
31857.90  6日移動平均線
31856.09  26週移動平均線
 
31659.03  ★日経平均株価16日終値
 
31553.97  ボリンジャー:-1σ(13週)
31510.38  均衡表転換線(日足)
31484.82  ボリンジャー:-1σ(25日)
31007.28  均衡表基準線(週足)
30909.41  ボリンジャー:-2σ(13週)
30755.97  ボリンジャー:-2σ(25日)
30641.15  ボリンジャー:-1σ(26週)
30526.88   新値三本足陰転値
30264.85  ボリンジャー:-3σ(13週)
30079.76  200日移動平均線
 
ローソク足はマドを空けて陰線を引き、終値は下向きの25日線移動平均線を下放れた。一目均衡表は三役逆転下の弱気形状が続いた。明日17日の変化日を前に株価が大幅に下落。16日はTOPIXも三役逆転しており、売り圧力増大リスクが警戒される。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次