25日の日経平均株価は大幅続伸し、3万1269円(前日比207円高)で引けた。米長期金利の上昇一服などを背景に24日の米国株式が上昇した流れを受け、上げ幅は一時400円を超えた。ただ、その後は戻り売りや利益確定売りに押され、後場終盤にかけて伸び悩んだ。市場では、「一段上に進むにはそれなりの材料が必要だ」との声が聞かれ、支援材料に恵まれないと売り圧力が再び強まるケースも想定される。
あす26日の東京株式市場は、主要企業の23年4-9月期決算の本格化をにらみ限定的な動きか。
あすの引け後には武田、キヤノン、富士通などが決算を発表予定。ニデックの急落を見た後で、これらがどういった動きを見せるかは注目される。
決算発表(23年1-9月期を含む)の社数は、26日が50社以上(25日は25社程度)、27日が約100社、週明け30日が約120社、31日が300社超となっている。決算シーズン入りとともに業績内容を見極めたいとのムードに傾きやすい。折しも、来週には日銀金融政策決定会合(10月30-31日)や、FOMC(米連邦公開市場委員会、10月31日-11月1日)を控えており、日米金融イベントを通過するまでは動きにくい面もある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
32454.78 均衡表雲下限(日足)
32422.00 ボリンジャー:+1σ(25日)
32248.56 75日移動平均線
32060.99 均衡表転換線(週足)
32053.23 13週移動平均線
31933.54 26週移動平均線
31912.45 均衡表基準線(日足)
31797.79 25日移動平均線
31542.38 均衡表転換線(日足)
31359.00 ボリンジャー:-1σ(13週)
31352.35 均衡表基準線(週足)
31344.01 6日移動平均線
31269.92 ★日経平均株価25日終値
31173.58 ボリンジャー:-1σ(25日)
30861.43 ボリンジャー:-1σ(26週)
30664.77 ボリンジャー:-2σ(13週)
30549.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
30526.88 新値三本足陰転値
30263.61 200日移動平均線
29970.54 ボリンジャー:-3σ(13週)
29925.16 ボリンジャー:-3σ(25日)
29789.32 ボリンジャー:-2σ(26週)
ローソク足は陰線を引いた。しかし、高値と安値を前日水準から切り上げて終値は5日線を上回り、下げ一服の形状となった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は74.46%と2021年12月20日の73.52%以来の低水準にあって調整局面終盤入りを示唆しており、短期的には5日線とのプラス乖離キープが焦点となろう。
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