値下がり優勢、米株式相場の下落を受け

 
東証グロース市場は前日の米株式相場の下落を受け、国内の新興銘柄にも売りが波及した。米長期金利の先高観が強いうえ、国内の長期金利も上昇傾向にあるなか、PER(株価収益率)が相対的に高い新興銘柄の割高感が改めて意識され、売りを促した。
朝から値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回って推移するなど軟調な展開だった。
グロースCore、東証マザーズ指数はともに軟調。東証マザーズ指数の終値は前日比15.08ポイント(2.33%)安い632.29と、23日につけていた635.40を下回って年初来安値を更新した。2022年6月以来、約1年4カ月ぶりの安値となる。
市場では「投資家のリスク回避姿勢が強まる局面では、流動性が乏しく株価の下落リスクも大きいとの見方から、新興銘柄からは資金が流出しやすい」との声が聞かれた。
 
東証グロース市場ではカバーやフリーが下落した。一方、弁護士COMやシーユーシーは上昇した。
値上がり銘柄数78、値下がり銘柄数448と、値下がりが優勢だった。
 
きょうグロース市場に上場した笑美面は公開価格(1240円)を561円(45.24%)上回る1801円で初値を付けた。終値は初値を299円(16.60%)下回る1502円と安値引けだった。
 
個別ではシャノン、アクアラインがストップ高。ベイシスは一時ストップ高と値を飛ばした。ティムス、ストレージ王、シーユーシー、ボードルア、ジーエヌアイグループが買われた。
 
一方、ビリングシステム、アクセルマーク、駅探、Aiming、ウォンテッドリーなど33銘柄が年初来安値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、ラストワンマイル、サイエンスアーツ、サイバートラスト、アディッシュが売られた。
 
 

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