31日の日経平均株価は、前日比161円89銭高の3万858円85銭と反発して取引を終えた。朝方は売りが先行したが、日銀金融政策決定会合の結果が公表され、YCC（長期金利金利操作）について目標は引き続きゼロ程度としつつ、その上限のメドを1．0％にすることが明らかとなった。「現状の金利高を容認する格好」となり他の政策については変更がみられなかったことから、買い戻しの動きを誘ったもよう。
マーケットが日銀の手のひらで転がされていたような1日でもあった。
11月1日の日経平均株価は、戻りを試す場面も想定される。注目された日銀の金融政策決定会合を通過。
引き続き、個別株物色が中心になるとみられるが、日経平均株価の3万500円近辺では下げ渋る動きがみられており、「当面は下値として意識されそう」との声も聞かれた。
日経平均はきょうも安値（3万0552円）では3万0500円台に突入したものの、3万0500円は割り込まなかった。下値に関しては固まりつつある。あすから11月相場に突入するが、月替わりのタイミングで安値圏を脱出できるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
32174.21 75日移動平均線
32076.60 ボリンジャー:＋1σ(25日)
32060.99 均衡表転換線(週足)
31988.26 26週移動平均線
31929.22 13週移動平均線
31604.95 均衡表基準線(日足)
31496.73 25日移動平均線
31352.35 均衡表基準線(週足)
31145.45 ボリンジャー:-1σ(13週)
31103.86 均衡表転換線(日足)
31033.42 ボリンジャー:-1σ(26週)
30916.85 ボリンジャー:-1σ(25日)
30913.59 6日移動平均線
30858.85 ★日経平均株価31日終値
30526.88 新値三本足陰転値
30361.68 ボリンジャー:-2σ(13週)
30357.27 200日移動平均線
30336.98 ボリンジャー:-2σ(25日)
30078.57 ボリンジャー:-2σ(26週)
29757.11 ボリンジャー:-3σ(25日)
29577.91 ボリンジャー:-3σ(13週)
29123.73 ボリンジャー:-3σ(26週)
27786.73 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は陽線を描いて前日から高値と安値も切り上がり、下降中の5日移動平均線上方まで上ヒゲを伸ばした。しかし、大引けは5日線割れで先週末27日と同じパターンを描いており、引き続き上値は重い模様だ。25日線や一目均衡表の転換線も下向きで取引を終え、下落トレンド延長を示唆している。
目次