【シカゴ日本株先物概況】
2日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比455円高の3万2310円で終えた。 2日発表の米経済指標が賃金インフレの鈍化を示し、米金融引き締めの長期化観測が和らいだ。米長期金利の低下を受け、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが広がった。日経平均先物にも買いが波及した。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
32310 ( +430 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
32330 ( +450 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
2日のFTSE100種総合株価指数は続伸した。前日に比べ104.10ポイント(1.41%)高の7446.53で終えた。四半期決算とあわせて自社株買いの規模拡大を発表した石油大手の英シェル株への買いがけん引する形でエネルギー株が上昇した。銀行株と素材株も上昇し、指数を押し上げた。
シェル株は前日比4%高で終えた。2024年3月期通期の利益見通しについて、レンジの下限を引き上げた食品スーパーの英セインズベリー株が買われるなど、食品小売り株の一角も買われた。
英イングランド銀行(中央銀行)は2日、政策金利を5.25%に据え置くと発表した。1日の米連邦準備理事会(FRB)に続く動きとなる。中銀の発表を受けて欧米の長期金利が水準を切り下げたのも、株式相場の支えとなった。
FTSEの構成銘柄では、オンライン食品販売大手オカド・グループは7.00%高と上昇率トップ。BTが5.72%高、学生向け住宅の開発・運営を手掛けるユナイト・グループが5.66%高と続いた。賭け屋大手エンテインが5.91%安、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズが4.40%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
2日のドイツ株価指数(DAX)は4日続伸し、前日比220.33ポイント(1.47%)高の1万5143.60で終えた。1日の米連邦準備理事会(FRB)に続き、英イングランド銀行(中央銀行)も2日に2会合連続となる政策金利の据え置きを決めた。欧米の主要中銀が利上げを終えた可能性が意識されて米国や英・独の長期金利が低下基調となっており、株式の相対的な割高感が薄れていることが株価の支えとなった。
金利動向の影響を受けやすい不動産株やIT(情報技術)株をはじめ、幅広い業種で買いが入った。40ある構成銘柄のうち32銘柄が上昇した。1日夕に2023年12月期通期の売上高と流通総額(DMV)の見通しを引き下げた独ファッション通販大手のザランドは逆行安となった。
個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジー(6.40%高)やヘルスケアのフレゼニウス(5.84%高)、高級車メーカーポルシェ(5.42%高)が買われた半面、通販大手ザランド(6.29%安)やセメント大手ハイデルベルク・マテリアルズ(2.16%安)が売られた。
■フランス・パリ株価指数
フランスCAC40種指数は1.85%高だった。不動産に加えハイテク関連の上昇が寄与した。
