【寄り付き概況】
8日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比185円41銭高の3万2457円23銭。
日経平均は前日に400円以上の下落をみせたが、きょうは主力株を中心に幅広く買いが入り切り返しに転じている。
前日の米国株市場では米長期金利の低下が好感される形で高PERのグロース株への買いが活発化し、NYダウなど主要株価指数が続伸歩調を堅持、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上昇率が相対的に大きくなった。原油市況の下落もインフレ沈静化を想起させ、ハイテクセクターには有利な流れとなっている。これを受けて東京株式市場でも同セクターを中心にリスクオンの地合いとなっている。
メルカリやエムスリーなど高PER(株価収益率)銘柄に買いが入っている。
前日に好決算を発表した銘柄への買いも目立つ。2024年3月期(今期)の利益見通しを上方修正した任天堂やマツダなどが買われ、市場では国内主要企業の決算内容について「円安効果などを支えに、ここまでは総じて順調な印象だ」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、エーザイや太陽誘電、東急不HDが上げた。一方、IHIやヤマハ発、INPEXは下げた。
