反落スタート、米ハイテク株安が重荷

【寄り付き概況】

13日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比34円08銭安の3万2742円29銭だった。

前日の米国株市場では原油市況の高騰を背景にインフレ警戒感や企業業績への影響が懸念され、ハイテクセクターを中心に売りが優勢だった。NYダウが小幅ながらマイナス圏で引けたほか、ナスダック総合株価指は1%あまりの下げでNYダウの下落率を上回った。

東京株式市場では前日に日経平均がほぼ高値引けで300円あまり水準を切り上げたが、きょうは米ハイテク株安や原油高を受けて買い手控え感が強い。
外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることは輸出セクターの株価下支え材料となるが、日本時間今晩に発表が予定される8月の米消費者物価指数(CPI)を前に上値の重い地合いとなりそうだ。

三菱UFJなどに買いが集まり、3メガバンクはそろって年初来高値を更新した。トヨタやブリヂストン、NTT、三菱商など幅広く主力株に買いが入っている。外国為替市場での円安進行を背景に、海外投資家とみられる買いが流入しているもようだ。

市場では「国内での脱デフレ期待は根強く、引き続き日本株を買う理由となっている印象だ」との声も聞かれた。

半面、アドテストや東エレクなど半導体関連株の一角は下げている。12日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1%安で終えた。米原油相場の上昇でインフレ懸念が高まっており、金利上昇への警戒感から割高感が意識されるハイテク株の重荷だった。スマートフォン「iPhone」の新モデルを発表した米アップルは仕様変更が想定内との見方から売られており、東京株式市場では米アップル関連とされる村田製などが安い。

東証株価指数(TOPIX)は続伸している。

他では、ファストリやセコムが高い。半面、第一三共や信越化が安い。

 

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