13日の日経平均株価は反落し、3万2706円(前日比69円安)で引けた。
朝方は、12日の米国株安を受け、売りが先行したが、円安・ドル高を支えにすかさず上げに転じた。その後、再度マイナス圏に軟化してから、上げ下げを繰り返すなど全般は方向感に乏しく、米CPIを前に様子見気分に傾いた。チャート上では、上向きの75日移動平均線(3万2531円)を連日で上回っており、上昇基調は保たれている。
あす14日の日経平均株価では、日本時間13日午後9時30分に発表される米8月CPI(消費者物価指数)の結果を受け、米国の長期金利低下を促すかどうかが大きな注目点となるだろう。
CPIの伸び率が7月(前年同月比3.2%上昇)から加速し、米長期金利が上昇すれば、米国株式市場にとっては逆風となり、日本株への影響も懸念される。一方、無難に通過すれば、目先アク抜けにつながる可能性もある。
14日は欧州でECB理事会が開催され、米国では8月の生産者物価指数(PPI)が発表されることから、後者のシナリオでは不安がより増幅しやすい。今回の米CPIがインフレ長期化に対する警戒を和らげる材料になることを期待したい。
来週は、FOMC(米公開市場委員会、19-20日)や、日銀金融政策決定会合(21-22日)を控えており、積極的にポジションを傾けにくいとの見方は根強い。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
33337.24 ボリンジャー:+2σ(13週)
33295.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
33241.02 新値三本足陽転値
32996.60 ボリンジャー:+1σ(26週)
32883.20 ボリンジャー:+1σ(13週)
32857.07 均衡表転換線(日足)
32807.48 ボリンジャー:+1σ(25日)
32798.27 6日移動平均線
32718.38 均衡表雲上限(日足)
32706.52 ★日経平均株価13日終値
32531.41 75日移動平均線
32429.17 13週移動平均線
32382.01 均衡表転換線(週足)
32319.61 25日移動平均線
32298.85 均衡表基準線(日足)
32279.44 均衡表雲下限(日足)
31975.13 ボリンジャー:-1σ(13週)
31831.75 ボリンジャー:-1σ(25日)
31521.10 ボリンジャー:-2σ(13週)
31343.89 ボリンジャー:-2σ(25日)
31084.80 26週移動平均線
ローソク足は小陰線で終了。寄り引けほぼ同値で上下に短いヒゲを出す十字線に似た形状で大引けを迎えた。終値は下降中の5日移動平均線を下回る一方、株価下方では25日線が上向きをキープして売り買い拮抗状態を窺わせた。一目均衡表では終値の雲上限割れで三役好転が崩れ、相場局面は「強気」から「中立」に戻った可能性がある。
