良好な米経済指標も米国債利回りの低下にドルは売られる

[概況]
NY市場で発表された4月PCEデフレータは予想通り、4月PCEコアデフレータは予想を上回り、4月個人所得と個人支出は予想通りだったが、前回からは上昇するなど良好な経済市場にドルはNY市場序盤に111.250円まで反発した。

続いて発表された3月S&Pケースシラー住宅価格は予想を上回る一方、5月コンファレンスボード消費者信頼感指数は予想を下回り、ドルは再度111円を割り込む一方、対ドルでの上昇からユーロ/円は当日高値124.400円まで上昇した。

NY株式市場は下落で始まり、米国債利回りが低下するとドルは序盤過ぎに当日安値110.650円まで下落したあとは安値圏で揉み合いとなり、最後は前日比-46銭の110.805円と111円を割れて引けた。

ドルは下げたが経済指標は良好で、この日はFRB理事が「追加利上げは相当直ぐに実施」と述べるなど、利上げ期待も強い事からドル安が進むとは考えにくく、週末までは揉み合い継続と見る。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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