様子見ムードか

3連休明け19日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反落し、3万3242円(前週末比290円安)引けとなった。18日の米国株式は小幅ながら反発したものの、前週末に米ハイテク株を中心に大きく下落し、重しとなった。指数寄与度の高い値がさ半導体関連株などが売られ、下げ幅は一時400円を超えた。
一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。一方、全体相場の動きを反映しやすいTOPIXは小幅ながら値を上げ、3営業日連続でバブル崩壊後の高値を更新した。バリュー(割安)株が総じて引き締まり、同指数高につながった。市場では、「9月配当狙いの買いが支えになっている」との声が聞かれ、需給面でのサポート要因として意識されそうだ。
 
あす20日の日経平均株価は、現地20日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、様子見ムードか。FRB(米連邦準備制度理事会)が再び利上げを見送るという観測が支配的で、無難に通過するとの見方は根強い。ただ、政策金利の長期見通しが引き上げられれば、ハイテクセクター中心に逆風になり兼ねないだけに、とりあえず結果を見極めるまでは積極的な売買は期待しにくいとみられる。
 
TOPIXはプラスを確保してローソク足でも陽線を形成。弱かった日経平均もローソク足の実体部分は短く、5日線(3万3085円、19日時点、以下同じ)は安値(3万3128円)でも下回らなかった。逆風スタートとなった割には悪くない動きであったと言える。米国ではきょうからFOMCが開催される。東京市場で結果を消化するのは木曜21日となることから、あすは様子見ムードの強い地合いが想定される。5日線より上をキープし、3万3000円台で値を固めることができるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
35013.91  ボリンジャー:+2σ(26週)
34239.81  ボリンジャー:+3σ(13週)
34194.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
33669.28  ボリンジャー:+2σ(13週)
33612.60  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
33242.59  ★日経平均株価19日終値
 
33177.89  ボリンジャー:+1σ(26週)
33098.75  ボリンジャー:+1σ(13週)
33030.22  ボリンジャー:+1σ(25日)
33013.00  均衡表転換線(日足)
32982.41  6日移動平均線
32649.87  均衡表雲上限(日足)
32619.14  75日移動平均線
32528.21  13週移動平均線
32467.76   新値三本足陰転値
32454.78  均衡表転換線(週足)
32454.78  均衡表基準線(日足)
32447.85  25日移動平均線
32279.44  均衡表雲下限(日足)
31957.68  ボリンジャー:-1σ(13週)
31865.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
31387.15  ボリンジャー:-2σ(13週)
31341.88  26週移動平均線
 
3万3000円やその上方で上向きをキープした5日移動平均線を下回る場面はなかった。一方、ローソク足はマド空けを伴う陰線で終了。先週末にマド空けを伴って上げたことから本日までに「宵の明星」を示現したことになる。一目均衡表で9月21日に変化日を迎えることもあり、短中期的な天井形成が警戒される。
 

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