20日の日経平均株価は大幅続落し、3万3023円(前日比218円安)引けとなった。朝方は、きのう大幅反落した反動もあり、強含んで始まったが、19日の米国株安が重しとなり、すかさず下げに転じた。その後、プラス圏に引き戻す場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。FOMCの結果発表を前に、持ち高調整売りに押され、下げ幅は一時250円を超えた。心理的なフシ目となる3万3000円を瞬間割り込んだ後、大台を維持したことで下値のメドとして意識されているとの読みもあった。
あす21日の日経平均株価は、日本時間21日未明に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見内容を受けて、米国マーケットがどう反応するかが注目される。
米国株式市場で米SOX指数が相対的に弱い。エヌビディアも直近高値からの調整が続いているほか、最近上場したさえないアームの株価動向も投資家心理を左右しそうだ。米SOX指数は8/17の直近安値に迫っており、下回らずに反転上昇できるかが焦点。割り込むと半導体関連の一段安の要因につながりかねないだろう。
物色面ではいったんバリューからグロース優位に変化する兆しもうかがえる。20日の業種別ではバリュー業種の一角が売りに押される一方、ハイテクグロース業種の電機機器が上位3位に食い込んだ。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は19日、1月につけた今年の最低水準まで低下しており、中銀イベントを挟んで日経平均優位に転じるかも注目点となる。
市場では、「FOMCは無難に通過するとみられるが、仮に米金利の長期見通しが引き上げられれば、調整は避けられないだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。ただ、米金融イベント通過後は、日銀の金融政策決定会合(21-22日開催)が控えており、積極的な売買は限定されよう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
34167.80 ボリンジャー:+3σ(13週)
33661.95 ボリンジャー:+2σ(25日)
33615.66 ボリンジャー:+2σ(13週)
33161.23 ボリンジャー:+1σ(26週)
33075.08 6日移動平均線
33070.60 ボリンジャー:+1σ(25日)
33063.52 ボリンジャー:+1σ(13週)
33023.78 ★日経平均株価20日終値
33013.00 均衡表転換線(日足)
32639.14 75日移動平均線
32567.32 均衡表雲上限(日足)
32511.38 13週移動平均線
32479.25 25日移動平均線
32467.76 新値三本足陰転値
32454.78 均衡表転換線(週足)
32454.78 均衡表基準線(日足)
32313.17 均衡表雲下限(日足)
31959.24 ボリンジャー:-1σ(13週)
31887.90 ボリンジャー:-1σ(25日)
31407.10 ボリンジャー:-2σ(13週)
31333.46 26週移動平均線
31296.55 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は2本連続陰線で終了。節目の3万3000円割れまで押された後、終値は5日移動平均線を下回った。5日線や25日線は上向きをキープしているため、先週末9月15日の高値3万3634円31銭にかけて急伸した反動安の範囲内の下落と位置付けられよう。一方、一目均衡表では三役好転下の強気形状を維持したが、明日21日に変化日を迎えるため、地合いの好悪どちらにも急変する可能性にも留意が必要となろう。
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