27日の日経平均株価は反発し、3万2371円(前日比56円高)と高値で引けた。
朝方は、26日の米長期金利の上昇継続を背景にした米国株安を受け、売り優勢で始まった。下げ幅は一時350円を超え、フシ目となる3万2000円を割り込む場面もあった。もっとも、売り一巡後は切り返しの動きを強め、大引け近くにはプラス圏に浮上した。機関投資家による「配当再投資」の買いが期待され、相場をサポートした。
あす28日の日経平均株価は、9月末の配当・株主優待の権利落ち日で、日経平均株価が配当落ち分(推定約220円)を即日で埋められるかどうかが注目される。海外要因次第とも言えるが、即日埋めとなれば、投資家心理の改善につながる可能性があるだろう。
ただ、四半期末接近で、機関投資家からリバランス(資産配分の再調整)売りが出やすいとの読みもある。週末29日には日経平均の銘柄入れ替えに伴う換金売りの影響も警戒され、「需給のバランスが読みにくい」との声も聞かれた。
米国では8月耐久財受注が発表される。前日発表された8月新築住宅販売や9月消費者信頼感指数は市場予想を下回っており、同指標が米国の金利上昇にブレーキをかける材料となるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
32890.12 ボリンジャー:+1σ(13週)
32797.32 均衡表転換線(日足)
32663.06 75日移動平均線
32642.17 25日移動平均線
32603.19 均衡表基準線(日足)
32560.47 6日移動平均線
32524.07 均衡表雲上限(日足)
32454.78 均衡表転換線(週足)
32400.73 13週移動平均線
32371.90 ★日経平均株価27日終値
32210.63 ボリンジャー:-1σ(25日)
32163.32 均衡表雲下限(日足)
31911.34 ボリンジャー:-1σ(13週)
31779.08 ボリンジャー:-2σ(25日)
31476.12 26週移動平均線
31421.95 ボリンジャー:-2σ(13週)
31347.54 ボリンジャー:-3σ(25日)
30932.55 ボリンジャー:-3σ(13週)
30600.28 均衡表基準線(週足)
29829.35 200日移動平均線
ローソク足は陽線を描いて32000円付近での押し目買い需要を確認する形となった。反面、終値の25日移動平均線割れは2日連続。25日線下で下降中の5日線を上回る場面はなく、上値では依然として売り圧力が強いとみられる。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は132.14%(昨日132.46%)と130%台の警戒ゾーンで高止まりしていることもあり、先行きは底堅さと上値の重さが同居する相場が予想される。
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