不安定な相場展開か

 
あす3日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
 
2日の日経平均株価は朝高後に値を消し、3万1759円(前週末比97円安)と3営業日続落し、安値で引けた。9月30日の米国でつなぎ予算が成立し、政府機関の一部閉鎖がひとまず回避され、時間外取引で米株価指数先物が上昇。取引開始前に発表された9月調査日銀短観で大企業・製造業の業況判断指数が予想以上に改善したことも支援し、前場の早い段階で上げ幅は一時540円を超えた。
ただ、後場入り後は、先物主導で下げに転じた。米長期金利の先高観を懸念する向きもあったが、米政府機関の閉鎖回避を織り込み、その後に軟化したことで地合いの弱さに警戒感が漂う。
 
米国マーケットでは、休場中に成立したつなぎ予算や、週明け2日に発表される9月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数の結果を受けて、どう反応するかが注目されるが、その動向次第では日本株の調整継続につながる可能性も残る。
 
本日の米国株は政府閉鎖回避を好感する流れになると思われるが、これを受けて日本株が立て直すことができるかどうか。日経平均のきょうの安値は3万1759円。直近の安値が9月28日につけた3万1674円で、これを下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
32624.90  25日移動平均線
32616.86  75日移動平均線
32603.19  均衡表基準線(日足)
32524.07  均衡表雲上限(日足)
32470.78  均衡表転換線(日足)
32454.78  均衡表転換線(週足)
32315.05  新値三本足陽転値
32312.82  13週移動平均線
32174.42  ボリンジャー:-1σ(25日)
32142.60  6日移動平均線
32110.80  均衡表雲下限(日足)
31778.05  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
31759.88  ★日経平均株価2日終値
 
31723.95  ボリンジャー:-2σ(25日)
31619.47  26週移動平均線
31273.47  ボリンジャー:-3σ(25日)
31243.27  ボリンジャー:-2σ(13週)
30708.50  ボリンジャー:-3σ(13週)
30685.04  均衡表基準線(週足)
30124.84  ボリンジャー:-1σ(26週)
29890.99  200日移動平均線
28630.21  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
3万2000円超えまで上ヒゲを伸ばした後は急速に値を消して安値引け。ローソク足は下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を示現して強い売り圧力を確認する形となった。終値は5日移動平均線を9営業日連続で下回ったほか、25日線や一目均衡表の雲下限との下方乖離幅を広げ、売り手優位の度合いが強まった模様だ。ただ、9月28日安値31674.42円を下回る場面はなく、下値での一定の押し目買い需要を確認する形にもなった。
 

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