「投資の日のアイロニー」

「投資の日のアイロニー」

「急落で騰落レシオは70%台に低下、恐怖と欲望指数は17」

火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って急落。
S&P500は6月1日以来の安値。
NYダウは5月31日以来の安値。
6月以降初めて年初来で下落に転じた。
NASDAQ総合も5月31日以来の安値。
8月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が約2年ぶりの高水準。
「金利が長期にわたり高水準にとどまるとの見方」との解釈。
恐怖(VIX)指数は19%台で5月24日以来の高水準。
8月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数は69万件増の961万件。
約2年ぶりの高水準となった。
市場予想は880万件だった。
野党・共和党のマッカーシー下院議長の解任動議が一部の共和党議員も賛成して可決。
史上初めて議長が解任された。
20人ほどの共和党の保守強硬派が大きな影響力を持つ構図。
トランプ氏の暴走への警戒感は否めない。
12月までに利上げが実施される確率は46%。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス0.34%まで縮小。
5月以来の小幅。
10年国債利回りは4.801%。
2年国債利回りは5.154%。
ドル円は149円台後半。
乱高下の展開で150.165円まで上昇した後、急速に反転し一時147.30円まで下落。
市場では「介入」との声も聞こえる。
WTI原油11月限は0.63ドル(0.71%)高の89.45ドル。
SKEW指数は134.50→129.17→129.78。
(5月31日が158.30)。
恐怖と欲望指数は28→17。
(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

火曜のNYダウは430ドル(1.29%)安の33002ドルと4日続落。
高値33398ドル、安値32916ドル。
サイコロは3勝9敗。
騰落レシオは73.55%(前日80.68%)。
NASDAQは248ポイント(1.87%)安の13059ポイントと5日ぶりに反落。
高値13280ポイント、安値13008ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは77.37%(前日82.56%)。
S&P500は58ポイント(1.37%)安の4229ポイントと反落。
高値4281ポイント、安値4216イント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは77.92%(前日86.13%)。
ダウ輸送株指数は115ポィント(0.78%)安の14681ポイントと3日続落。
SOX指数は72ポイント(2.10%)安の3376ポイントと5日ぶりに反落。
VIX指数は19.78(前日17.61)。
3市場の合算売買高は111.6億株(前日108.4億株、過去20日平均は105.7億株)。
NYSE売買高は9.91億株(前日10.48億株)。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比450円安の30750円。
ドル建ては大証日中比415円安の30785円。
ドル円は149.02円。
10年国債利回りは4.801%。
2年国債利回りは5.154%。

「信用倍率は5.32倍(前週3.90倍)」

火曜の日経平均は寄り付き152円安。
終値は521円安の31237円と4日続落。
4日続落での下落幅は約1100円。
8月18日安値31275円も割り込んだ。
31759円→31608円にマド。
「2021年には9月末から10月初めの4日を含め8日連続安となったことがあった。
この時は、この8日続落が底で、そこから1か月かけて1000円ほど戻していた」と市場関係者。
高値31608円、安値31157円。
日足は4日連続で陰線。
TOPIXは38.97ポイント(▲1.68%)安の2275ポイントと4日続落。
プライム市場指数は20.07ポイント(1.69%)安の1171.01と4日続落。
東証スタンダード指数は4日続落。
東証マザーズ指数は19.0ポイント(▲2.66%)安の697.97と続落。
1月4日安値は712.42だったので年初来安値を更新。
プライム市場の売買代金は3兆7181億円(前日3兆7015億円)。
24日連続3兆円超。
値上がり159銘柄(前日515銘柄)。
値下がり1663銘柄(前日1266銘柄)。
新高値7銘柄(前日56銘柄)。
新安値141銘柄(前日45銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは97.00(前日110.9)。
NTレシオは13.73倍(前日13.72倍)。
サイコロは3勝9敗で25.00%。
TOPIXは4勝8敗で33.33%。
マザーズ指数は4勝8敗で33.33%。
下向きの25日線(32587円)からは▲4.14%(前日▲2.65%)。
6日連続で下回った。
下向きの75日線は32586円。
6日連続で下回った。
上向きの200日線(29907円)からは△4.45%(前日△6.25%)。
130日連続で上回った。
下向きの5日線は31819円。
10日連続で下回った。
13週線は32272円。
26週線は31599円。
26週線を下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.686%(前日▲14.781%)。
買い方▲10.346%(前日▲8.824%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲0.573%(前日▲2.176%)。
買い方▲23.828%(前日▲21.909%)。
空売り比率は47.8%(前日41.6%、10日連続で40%超)。
空売り規制なしの銘柄の比率は11.4%(前日8.8%)。
8月18日が10.4%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
9月29日時点の信用売り残は2339億円減の7280億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は1160億円増の3兆8722億円。
2週連続で増加。
2007年8月以来16年ぶりの高水準。
信用倍率は5.32倍(前週3.90倍)。
昨年9月30日時点の5.07倍以来1年ぶり。
22年1月21日時点が5.26倍だった。
日経VIは20.30(前日18.88)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは15.09倍(前日15.36倍)。
10日連続で15倍台。
前期基準では15.50倍。
EPSは2070円(前日2076円)。
昨年11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.29倍(前日1.32倍)。
BPSは24215円(前日24060円)。
10年国債利回りは0.760%(前日0.775%)。
日経平均の予想益回りは6.63%。
予想配当り利回りは2.04%。
プライム市場の予想PERは15.29倍。
前期基準では15.96倍。
PBRは1.26倍。
プライム市場の予想益回りは6.53%。
配当利回り加重平均は2.28%。
プライム市場の単純平均は45円安の2531円(前日2576円)。
プライム市場の売買単価は2279円(前日2387円)。
プライム市場の時価総額は814兆円(前日828兆円)。
ドル建て日経平均は208.42(前日212.16)と続落。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比450円安の30750円。
高値31680円、安値30660円。
大証先物夜間取引終値は大証日中比500円安の30700円。
気学では水曜が「不時安をみせる日。戻り売り」。
木曜が「小幅でも利食い千人力」。
金曜が「弱体日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
ボリンジャーのマイナス1σが32067円。
マイナス2σが31723円。
マイナス3σが31028円。
週足のボリンジャーのマイナス1σが31681円。
マイナス2σが31089円。
マイナス3σが30498円。
9月配当落ちを埋める基準は日経平均で32371円。
TOPIXで2379ポイント。
アノマリー的には「上げの特異日」。
そして「投資の日」。

《今日のポイント10月4日》

(1)火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って急落。
   10年国債利回りは4.801%。
   2年国債利回りは5.154%。
   ドル円は149円台後半。
   WTI原油11月限は0.63ドル(0.71%)高の89.45ドル。
   SKEW指数は134.50→129.17→129.78。
   (5月31日が158.30)。
   恐怖と欲望指数は28→17。
   (2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)ダウ輸送株指数は115ポィント(0.78%)安の14681ポイントと3日続落。
   SOX指数は72ポイント(2.10%)安の3376ポイントと5日ぶりに反落。
   VIX指数は19.78(前日17.61)。
   3市場の合算売買高は111.6億株(前日108.4億株、過去20日平均は105.7億株)。
   NYSE売買高は9.91億株(前日10.48億株)。
   火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比450円安の30750円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆7181億円(前日3兆7015億円)。
   24日連続3兆円超。
   値上がり159銘柄(前日515銘柄)。
   値下がり1663銘柄(前日1266銘柄)。
   新高値7銘柄(前日56銘柄)。
   新安値141銘柄(前日45銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは97.00(前日110.9)。
   NTレシオは13.73倍(前日13.72倍)。
   サイコロは3勝9敗で25.00%。

(4)下向きの25日線(32587円)からは▲4.14%(前日▲2.65%)。
   6日連続で下回った。
   下向きの75日線は32586円。
   6日連続で下回った。
   上向きの200日線(29907円)からは△4.45%(前日△6.25%)。
   130日連続で上回った。
   下向きの5日線は31819円。
   10日連続で下回った。
   13週線は32272円。
   26週線は31599円。
   26週線を下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.686%(前日▲14.781%)。
   買い方▲10.346%(前日▲8.824%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲0.573%(前日▲2.176%)。
   買い方▲23.828%(前日▲21.909%)。

(6)空売り比率は47.8%(前日41.6%、10日連続で40%超)。
   空売り規制なしの銘柄の比率は11.4%(前日8.8%)。
   8月18日が10.4%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
   9月29日時点の信用売り残は2339億円減の7280億円。
   2週連続で減少。
   同信用買い残は1160億円増の3兆8722億円。
   2週連続で増加。
   2007年8月以来16年ぶりの高水準。
   信用倍率は5.32倍(前週3.90倍)。
   昨年9月30日時点の5.07倍以来1年ぶり。
   22年1月21日時点が5.26倍だった。
   日経VIは20.30(前日18.88)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄のPERは15.09倍(前日15.36倍)。
   10日連続で15倍台。
   前期基準では15.50倍。
   EPSは2070円(前日2076円)。
   昨年11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.29倍(前日1.32倍)。
   BPSは24215円(前日24060円)。
   10年国債利回りは0.760%(前日0.775%)。

(8)プライム市場の単純平均は45円安の2531円(前日2576円)。
   プライム市場の時価総額は814兆円(前日828兆円)。
   ドル建て日経平均は208.42(前日212.16)と続落。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが32067円。
   マイナス2σが31723円。
   マイナス3σが31028円。
   週足のボリンジャーのマイナス1σが31681円。
   マイナス2σが31089円。
   マイナス3σが30498円。
   9月配当落ちを埋める基準は日経平均で32371円。
   TOPIXで2379ポイント。
   アノマリー的には「上げの特異日」。
   そして「投資の日」。

今年の曜日別勝敗(10月3日まで)

月曜24勝12敗
火曜27勝11敗
水曜18勝18敗
木曜19勝18敗
金曜21勝16敗

金利の上昇とNASDAQの上昇の同居の不可解さがあったのが昨日。
「業績の良いエヌビディアや動きの良いテスラなどが金利上昇を嫌気するダウよりは選考される」。
この分析には首肯した。
それでも昨日の日経平均は4日続落と軟調。
市場は確たる材料を見つけられずに右往左往。
「何か悪材料を秘めているのではないか」という質問にはほとんどの市場関係者が動意しなかった。
むしろ「こういう下げの時こそ良い銘柄を見つけて買う」という意味のないコメントが散見された。
開けてみればNYダウは急落。
求人件数の増加を嫌気したなどの経済指標中心の曲がった解釈は聞こえる。
もういい加減に株の高下によって都合よく経済指標を解釈するのは止めたらどうだろう。
もっと簡単に「売る人が多いから安い」。
「ではなぜ売るのか」を需給などを含めて考えないといけない。
なぜなら市場はそれほど賢い訳でなく、しばしば間違うからだ。
所詮欲望の世界なのに、これを隠すための持ち出されるのが経済指標だろう。
ともあれ様々なことは起きる。
昨日のNYではドル円への介入観測。
「乱高下」と表現されているが、介入の有無はともあれ介入を口実にした投機はあったのだろう。
あるいは史上初の米下院議長の解任。
あの数年前のトランプ氏のツイッターのような暴力的な動きが思い起こされる。
共和党強硬派の実像はあの状況。
市場はこの再現を嫌っているに違いない。
市場無関心的な動きをするトランプ陣営には困るのだろう。
たぶん「秘めたる悪材料:はそのうち顕在化する。
そしておそらく「幽霊の正体見たり枯れ尾花」となると推測はできる。

下げ局面で登場する指標が増加し始めた。
NYでは恐怖と欲望指数が28→17。
今年の最低水準だし25割れはリバウンド指標。
(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。
主要3指数の騰落レシオは70%台に低下した。
東京では日経平均の下向きの25日線(32587円)からは▲4.14%。
マイナス5%が第1次限界水準、マイナス8%が第2次限界水準。
松井証券マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲0.573%。
プラスになれば株価は反転してきたのが歴史。
9月29日時点の信用売り残は2339億円減の7280億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は1160億円増の3兆8722億円。
2週連続で増加。
2007年8月以来16年ぶりの高水準。
信用倍率は5.32倍(前週3.90倍)。
これも歴史的だ。
ボリンジャーのマイナス3σ(日足で31028円。週足で30498円)を下抜けた。
こうなると視界は「いやいや園で悪材料ばかり」。
まだ少し中途半端感はあるが、短期リバウンドの指標は整ったような気がする。
株価上昇時には「押し目は欲しい」。
その押し目になると「押し目は蜃気楼」。
所詮そんな心理が株式市場だ。
脳裏に浮かぶ格言は「山より大きなイノシシは出ない」。
それこそ「山より大きなクマも出ない」だろう。

昨日の朝日新聞「天声人語」で紹介されていた話はノーベル賞受賞のカタリン・カリコ氏の話。
高校時代に読んだストレス学の大家のハンス・セリエ氏の本の一節。
「自分ができることに集中すること。
他人がしていることや他人がするべきことを気にして時間の無駄遣いをするな」。
そして「たとえ成果が出なくても、諦めてはいけない。
自分を信じろ。
長く味気のない期間にたえる楽天性と自信が必要です」。
株式投資にも通じる。

モルガン・スタンレーMUFG証券のレポートは「コーポレートガバナンス改善に向けた日本の歩み:市場に潜むアルファ機会」。
同リポートは日米欧のガバナンス面での分析や比較から日本株投資のアルファ(超過収益)の機会を探っている。
モルガン・スタンレーはGDPの成長、政策や円相場の追い風、企業の改革などから世界のなかで日本市場を「最も選好する市場」と位置づける。
一方、多くの投資家がガバナンスの遅れから日本株を敬遠。
日本株の投資配分を増やすにはさらなる企業のガバナンス改善が不可欠だとする。
現時点でガバナンス面で評価が高い「チャンピオン銘柄」と今後の企業改革を通じて改善余地が大きい「インプルーバー銘柄」を選定。

<チャンピオン銘柄>

銘柄略称       コード

キリンHD      (2503)
味の素        (2802)
花 王        (4452)
武 田        (4502)
アステラス薬       (4503)
塩野義        (4507)
資生堂        (4911)
LIXIL         (5938)
富士通        (6702)
ソニーG      (6758)
りそなHD      (8308)

<インプルーバー銘柄>

コ銘柄名        コード

大成建        (1801)
長谷工        (1808)
鹿 島        (1812)
大和ハウス       (1925)
三井化学      (4183)
三菱ケミG       (4188)
第一生命      (8750)
三井不        (8801)
菱地所        (8802)
住友不        (8830)
NXHD      (9147)

◇━━━ カタリスト━━━◇

DIT(3916)・・・動兆

独立系ソフトウェア開発。
通信会社向け軸にシステム開発順調。
サイバーセキュリティ関連等の好採算自社開発品に期待。
組み込み開発で中部拠点開設準備。

(兜町カタリスト櫻井)

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