あす5日の日経平均株価は、落ち着き所を探る展開か。
4日の日経平均株価は大幅に5営業日続落し、3万526円(前日比711円安)で引けた。
3日の米国株式市場では、強い雇用指標を背景に金融引き締めの長期化が警戒され、長期金利の上昇とともに主要株価指数が大きく下落。日本時間4日の米時間外取引で長期金利が一段と上昇したこともあり、相対的な割高感が意識されやすい株式に売り圧力が強まった。心理的なフシ目となる3万1000円を大きく割り込み、市場ムードは悪化している。
ただ、日経平均は直近の5連敗で合計1845円の下げとなり、9月15日の高値3万3634円から、きょうの安値3万0487円までは3000円を超える下落と、短い期間で下に値幅が出ている。
ここからもう一段下げると3万円に接近する。3万円を割り込むようならさすがに押し目買いが入るとみるが、週末には米雇用統計の発表があり、東京市場はその結果を確認する前に三連休に入る。3万円割れが今週の話だと、先の市場の空白が意識されて押し目買いよりも見切り売りの方が強めに出てくる展開も想定される。
米国では4日に、9月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、8月製造業受注、9月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数など重要経済指標が発表され、結果を受けて米国マーケットがどう反応するかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
32519.61 25日移動平均線
32217.97 13週移動平均線
32107.10 均衡表雲下限(日足)
32060.99 均衡表転換線(週足)
32060.99 均衡表基準線(日足)
31863.68 ボリンジャー:-1σ(25日)
31857.62 新値三本足陽転値
31604.95 均衡表転換線(日足)
31604.46 6日移動平均線
31572.05 26週移動平均線
31511.70 ボリンジャー:-1σ(13週)
31207.75 ボリンジャー:-2σ(25日)
30805.43 ボリンジャー:-2σ(13週)
30685.04 均衡表基準線(週足)
30551.82 ボリンジャー:-3σ(25日)
30526.88 ★日経平均株価4日終値
30099.16 ボリンジャー:-3σ(13週)
30063.14 ボリンジャー:-1σ(26週)
29920.83 200日移動平均線
28554.22 ボリンジャー:-2σ(26週)
27441.10 均衡表雲上限(週足)
27371.50 均衡表雲下限(週足)
ローソク足はマド空けを伴って4本連続の陰線を描いた。下降中の25日移動平均線を下放れるとともに、25日線が75日線を割り込んでデッドクロス(DC)を示現して地合い悪化を確認。一目均衡表では転換線と基準線が下向きで引け、遅行線が弱気シグナルを増大するなど三役逆転下の弱気形状が一段と鮮明になった。反面、25日線との下方乖離率は6.13%と売られ過ぎラインの5%を超え、潜在的なリバウンド圧力増大が推察される。
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