386円高と続伸、米株高受け

12日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比386円77銭(1.21%)高の3万2323円28銭だった。
 
前日の米株高を引き継ぎ朝方から買い優勢で始まり、その後も日経平均は水準を切り上げる展開となった。引き続き米長期金利が低下傾向にあることで、マーケットのセンチメントが改善している。米ハイテク株上昇を引き継いで半導体関連株が大きく買われ全体指数を後押しした。値上がり銘柄数は全体の8割を占め、売買代金も前引け時点で約2兆円と活況だ。日経平均の上げ幅は一時400円を超えたが、引けにかけてやや伸び悩んでいる。
 
前日のNYダウ工業株30種平均など主要株価指数が上昇した。米長期金利の低下を受け、ハイテク株を中心に買われた。東京株式市場でも主力株が全面高となり、特に半導体関連の上げが目立った。連日の相場上昇で、売り方による損失確定目的とみられる買い戻しが入ったとの声もあった。
 
高値圏では一進一退となる場面も多かった。今週の日経平均は一方的な上昇が続いているとあって、上値では利益確定売りを出す動きもみられた。市場では、国内機関投資家による持ち高調整の売りも観測されていた。
 
市場では「日経平均株価は取引時間中ながら25日移動平均線を上回り、投資家心理の好転が期待されるものの、戻りが早かっただけに、短期的な過熱感に注意したい」(中堅証券)との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は22.79ポイント高の2330.63と午前の取引を終えた。JPXプライム150指数は反発し、前引け時点で12.86ポイント(1.28%)高の1021.24だった。
 

 


前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9917億円、売買高は6億6127万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1109と、全体の約6割を占めた。値下がりは642、変わらずは85銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、機械、輸送用機器、医薬品などが上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品など。
 
 
個別では、日経平均への寄与度が高い半導体関連の東エレクやアドテストが買われた。前場で4000億円を超える記録的な売買代金をこなしたレーザーテックが年初来高値を付けた。ディスコ、アドバンテスト、ソシオネクストといった半導体主力株が軒並み値を飛ばした。トヨタ自動車が堅調、三菱商事も高い。三菱重工業が物色人気、SMCの上げも目立つ。サイゼリヤはストップ高に買われた。吉野家ホールディングスも大幅高。三菱UFJやトヨタも上昇した。
 
半面、川崎汽船が利食いに押され、日本製鉄、テルモは下げた。INPEXも冴えない。コスモス薬品が大幅安。リズムも急反落した。コシダカホールディングス、エービーシー・マートも大きく売られた。
 

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