東証グロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に反落。値上がり銘柄数65、値下がり銘柄数468、変わらずは16と、値下がりが優勢だった。
前日12日の米株式市場でダウ平均は5日ぶり反落。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったため高インフレ長期化への懸念に寄り付き後、下落。一方、コア指数は改善したためピーク金利達成に近いとの期待も根強く、ダウ平均は小幅に上昇する場面もあったが、30年債入札の低調な結果を受けて金利が急伸すると相場は大きく下落した。今日のグロース市場は軟調な展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は4.55%安となった。
高PER(株価収益率)銘柄が多いグロース市場の逆風となった。さらに、中東情勢の緊迫化が市場の警戒材料となっており、積極的な買いが手控えられ、グロース市場は終日、売り優勢の展開となった。
個別では、上半期営業利益が88.9%減予想と発表したFIXER、通期業績予想は上方修正だが上半期は営業赤字でネガティブ視されたテクノロジーズ、上半期営業利益43.1%増だが材料出尽くし感が先行したTKPが下げた。54銘柄は年初来安値を更新。時価総額上位銘柄では、ビジョナルやフリーが下落。値下がり率上位には、識学、ギックスなど
識学、ギックス、AnyMind Group、アイデミー、SERIOホールディングスは値下がり率上位に売られた。
一方、前期は創業以来初の営業黒字で今期営業利益は1.11億円予想と発表したキャスター、藤田観光にホテル向け決済プラットフォームを提供すると発表したネットスターズ、東証グロース市場Core指数の構成銘柄に選定されたispaceが上げた。3銘柄は年初来高値を更新。時価総額上位銘柄では、ispaceやGENDAが上昇。ファーストアカウンティング、ispace、海帆、ELEMENTS、ポーターズは値上がり率上位に買われた。
