もみ合い展開か

 
14日の日経平均株価は大幅反落し、3万2059円(前営業日比413円安)で引けた。
朝方は、前週末11日の米国株式市場で、ハイテク株が下落した流れを受け、値がさ半導体関連株などに売りが先行した。その後、円安・ドル高進行を支えに、日経平均は上げに転じる場面もあった。ただ、買いは続かず、再び軟化。円安一服とともに株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大。上海・香港株などアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時440円を超えた。
安値は3万2031円で、3万2000円は割り込まなかったことから、ここで売り一巡感が出てくるかどうか。日足チャートを見ると、25日線(3万2500円、14日時点)に迫りながら、これを明確に超えられずに実体の長い陰線を形成している。
75日線(3万1782円)が下値サポートラインとして意識されるが、方向性を決定づける材料に欠ける。当面は日柄調整になりそうだ。
 
 
あす15日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
14日の米国株式や為替動向にらみの展開ながら、午前8時50分には4-6月期GDP(国内総生産、一次速報)が発表される。実質ベースの市場予想平均は前期比年率でプラス2.9%とプラス成長の持続が確実視されるものの、外需主導の成長で内需に不安を残す点が指摘され、市場がどう反応するかが気になる。
 
一方、日本時間午前11時には、中国7月の鉱工業生産(市場予想平均は前年比4.3%増)、小売売上高(同4.2%増)など重要指標の発表が相次ぐ。14日には、中国の7月新規銀行融資が前月から89%減少し、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が前半に軟調推移となり、同日の日経平均株価の一段安につながった面がある。中国経済指標の結果次第では、不安定化する可能性もあり、注視する必要があるだろう。
 
グロース株の反転に期待したいところだが、目先は米国の長期金利が大きく低下しそうな要素が乏しい。バリュー株やインバウンド株など非グロース株に改めての買いが入るかが注目される。
 
 
上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
32849.80  ボリンジャー:+1σ(25日)
32782.30  均衡表転換線(週足)
32674.03  均衡表雲上限(日足)
32659.50  均衡表転換線(日足)
32640.24  均衡表基準線(日足)
32543.97  ボリンジャー:+1σ(26週)
32500.05  25日移動平均線
32380.91  13週移動平均線
32260.42  6日移動平均線
32150.31  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
32059.91  ★日経平均株価14日終値
 
31800.57  ボリンジャー:-2σ(25日)
31782.51  75日移動平均線
31715.37  ボリンジャー:-1σ(13週)
31450.83  ボリンジャー:-3σ(25日)
31049.83  ボリンジャー:-2σ(13週)
31007.28  均衡表雲下限(日足)
30385.56  26週移動平均線
30384.30  ボリンジャー:-3σ(13週)
30202.91  均衡表基準線(週足)
29098.36  200日移動平均線
28227.15  ボリンジャー:-1σ(26週)
26952.26  均衡表雲上限(週足)
26941.21  均衡表雲下限(週足)
 
 
25日移動平均線超えまで買われた後は急速に値を消してほぼ安値引け。ローソク足は大陰線で終了した。ただ、先週末安値を15.58円上回る32031.54円で下げ止まり、節目の32000円付近での押し目買い需要を確認する形にもなった。25日線が下降を続けたことに加え、先週末に上向きに転じた5日線が再び下向きとなり、根強い売り圧力を窺わせている。
 
 
 

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